13日、大利根カントリークラブで「New Balance Golfer's Summit 2024」が開催され、フットウェア契約を結ぶ山下美夢有が2月16日に発売される『Flesh Foam X 2500 v4』を履いて登場。今年の抱負について語った。
2022年、23年と2年連続で年間女王を獲得した山下。「去年は後半戦で体力が落ちてしまってなかなかトレーニングする機会が少なかった」という反省から、このオフは「走り込みをメインに取り組みました」と50メートルや90メートルのダッシュを重点的に行った。
2001年生まれの“新世紀世代”でまだ22歳の山下だが、国内女子ツアーでは毎年のように10代の勢いのある選手たちが現れている。「年々、私も若くなくなってきているので」と笑いながら、「やっぱり瞬発系が徐々に落ちてくると感じたので、そういう意味では走り込みは本当に大事だと思っています」と真剣に話す。そのなかで「100%で振ったスイングではなくても、80%くらいでいまの飛距離を出したい」という狙いもある。
今年は3年連続の年間女王戴冠、現在3番手につけ2枠を争うパリ五輪出場、そして海外メジャーで上位に入ることがターゲットとなる。優先順位については「つけられない」としつつ、「パリオリンピックに出場できる位置にいるのも分かっているので、目の前のプレーに集中して、私らしいプレーでやるだけ」と、先のことは意識せずに毎週を戦っていく考えだ。
シーズンで5試合ある海外メジャーについては、全部行くのかと質問が出ると「はい」と即答。続けて「やっぱり去年は悔しい思いをしたので、今年は去年の成績を超えられるようにレベルアップして、コンディションを整えて行きたい」と話す。
日本ツアーの女王として、昨シーズンは、「全米女子オープン」、「アムンディ・エビアン選手権」、「AIG女子オープン」(全英)の3試合に出場。それぞれは予選落ち、48位、21位という結果に終わった。「去年は海外で足りない部分を学べた。それを今年は実践できるように」とリベンジに燃えている。
そして話題は、メジャーはメジャーでも、同じニューバランス契約するメジャーリーガー大谷翔平投手に及ぶ。「ストイックやなというのと、すごすぎて『大谷様』という感じ。同じニューバランスのチームというだけでうれしい」と笑顔になる。キャンプの様子もテレビでチェックしており、「朝ニュースを見たときに大谷さんがダッシュ系もやっていて、似ているなと」と大笑い。それを自身のトレーニングの糧にしながら、29日に開幕する新シーズンでダッシュを決めたい。