日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は20日、都内ホテルで2023年シーズンの国内女子ツアー優勝者、表彰者が集まる「JLPGAアワード2023」を開催した。『JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year』(年間最優秀選手賞)、『賞金ランキング第1位』など12部門が表彰。各受賞者にはトロフィーが贈られ、壇上でそれぞれが喜びを語った。
今季5勝を挙げた山下美夢有は「去年はカジュアルに、今年はきらきら輝く感じで決めました」とラメが散りばめられた黒のドレス姿で登場。2年連続で輝いた年間最優秀選手賞をはじめ、ツアー史上初の2年連続2億円突破となった『賞金ランキング第1位』、歴代最少記録を更新した『平均ストローク第1位』など個人で4冠。さらには2年ぶり7度目の優勝となった「Hitachi 3Tours Championship JLPGAチーム」には『特別賞』が贈られ、メンバーの一員として受賞。昨年に続き“5冠”を達成した。
「たくさんの賞をいただいて、光栄に思います。昨年に比べて上位争いは接戦だった。いい緊張感のなかでプレー出来て、2年連続年間女王を獲れたのはうれしい」と喜び、5つのトロフィーとともに笑みをこぼした。
『JLPGA 明治安田生命新人賞』は、9月の国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」を含む2勝を飾った神谷そら。白いドレス姿で登場し、「シード権を獲得することを目標にしていたので、まさか優勝ができると思わなかった。メジャーも取れてしまったので、出来すぎな一年でした」と振り返った。
『JLPGA敢闘賞』は、「資生堂レディスオープン」での初優勝を皮切りに、史上3人目となる10代4勝を達成した櫻井心那が受賞した。「(来年は)5勝できたら最高だと思います」。緑の振袖に身を包み、「ハタチなので」と来年に成人式を控え、2月には誕生日を迎える19歳は笑顔を見せた。
また、『メディア賞ベストショット』部門は「RKB×三井松島レディス」のプレーオフ2ホール目で直ドラを披露した岩井明愛と岩井千怜が“姉妹ダブル受賞”。「一番うれしいのはお互い優勝できたこと」(明愛)、「ここに2人で立てて、今まで頑張ってよかったと思う一年でした」(千怜)と、壇上で声をそろえて喜びを表現した。
『同ベストコメント』部門は今季限りで日本ツアーを退いたイ・ボミ(韓国)に贈られた。自身最終戦となった「NOBUTA GROUP マスターズGCレディス」表彰式後の引退セレモニーで「プロゴルファー、イ・ボミは私と日本の皆様が一緒につくりあげました。人間イ・ボミは皆様とつくりあげたプロゴルファー、イ・ボミをこの先ずっと忘れません」という言葉が受賞。ボミには『特別功労賞』も贈られて2冠を達成した。
会場ではスペシャルムービーが流れ、登壇時には涙を見せたボミ。「感動でした。本当に最後だと思うと、涙が出ちゃって…。こんなに意味が大きい賞をいただき、本当に光栄です」と感謝の言葉を繰り返した。