今週の国内女子ツアーは沖縄から高知に場所を移し、「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」が行われる。開幕戦は申ジエ(韓国)が2季ぶりの優勝を果たしたが、今週はどんな選手が上位を争うことになるのか? 青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏が見どころを紹介する。
歴代覇者はショットメーカーがずらり! ドライバーが曲がらない米ツアーメンバー2人らが優勝争いをけん引?【大西翔太のSHOWTIME】
国内女子ツアーは今期第2戦がスタート。南国・土佐で輝くのは?
配信日時:2023年3月8日 23時00分
今週の国内女子ツアーは沖縄から高知に場所を移し、「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ」が行われる。開幕戦は申ジエ(韓国)が2季ぶりの優勝を果たしたが、今週はどんな選手が上位を争うことになるのか? 青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏が見どころを紹介する。
総距離は6228ヤードと短いが、このコースで勝負を決めるポイントとして、大西氏は「いかにティショットをフェアウェイに置けるか」を挙げる。その理由については「(グリーンを狙ううえで)フェアウェイから打つことが前提という設計者の意図がくみ取れる」と話す。「フェアウェイから打てば(グリーン面は)受けていてストレートの傾斜なのに、ラフからだと入り組んだ傾斜になり、跳ねるというアンジュレーションのホールが多い」など、コースの形状をしっかりと理解したうえでプレーすることが重要だ。
歴代優勝者をさかのぼってみても、昨年のサイ・ペイイン(台湾)や、稲見萌寧、鈴木愛、またアン・ソンジュ、全美貞、イ・ボミ、李知姫の韓国勢など、ショットメーカーが名を連ねる。フェアウェイからグリーンを狙うショットをピンに絡め、それをきっちりと決める。決して『飛ぶからいい』というコースではない。
それを踏まえたうえでエントリーリストを見た大西氏は、上位争いをけん引しそうな選手として「西村優菜プロ、古江彩佳プロ」を真っ先に挙げた。西村はこの試合を終えると、いったん国内ツアーを離れて今季から参戦する米国女子ツアーでの戦いに備える。古江もそうだが、ドライバーが曲がらないという能力もピッタリとはまる。
さらに今週が今季初戦となる「菅沼菜々プロ」や、昨季初優勝を挙げた「木村彩子プロ」、さらに「永井花奈プロ、菊地絵理香プロ、あと青木(瀬令奈)プロも、コースにいいイメージを持っています」と選手名を追加。いずれも日本ツアーを代表するショットメーカーというのは言うまでもない。
土佐CCといえば、眼下に望む太平洋からの風も大きな影響を及ぼすのも特徴。「風と仲良く会話できることが大事。ラインを出す、低いショットを打てることも重要です。それもスピン量が多い飛ばし屋が、あまりいいイメージを持てない部分につながります」。練習日、プロアマと穏やかな天候が続くが、いつそのムードが一変するかは分からない。さらに例年は「硬く速い」グリーンが、今年は「いつもより軟らかく、そして遅い」と、印象を変えているともいう。その影響がどう出るかは始まってみないと分からない部分だが、それでもやるべきことは大きく変わらない。
昨年まで3日間の日程で行われていた大会は、今年から4日間にリニューアルしたが、やはりそこもポイントになる。「多くの選手が、沖縄から直接、高知に入っています。まだ開幕直後だから、体力がありあまっている、ということはありません。開幕だからこそ気をつかって疲れる部分がある。体力面の勝負も重要になってきますね」。こういった条件をきっちりと押さえ、最後に栄冠をつかむのは誰になるのだろうか?
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。
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