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大先輩・山下美夢有との頂上決戦へ 15歳・岩永杏奈が3差4位「ビックリ」
現役女子高校生、岩永杏奈が上位で予選ラウンドを通過した。
配信日時: 2024年9月28日 02時30分
<日本女子オープン 2日目◇27日◇大利根カントリー倶楽部(茨城県)◇6845ヤード・パー72>
大先輩との“直接対決”を心待ちにしている。15歳のアマチュア・岩永杏奈が2日目に5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。トータル5アンダー・4位タイに浮上した。
1番パー4はボギー発進となったが、4番でバーディを奪うと、6番から3連続バーディを奪取。後半では1バーディ・1ボギーで耐えて、アマチュア最上位で週末を迎えることになった。「パターで耐えることができた。初日はすごく緊張していましたけど、2日目になったら多少空気にも慣れて、そこまで緊張せずにできました」と白い歯をこぼした。
ゴルフを始めたのは5歳から。父が通っていた練習場のジュニアレッスンがきっかけだった。ゴルフ以外にもダンス、水泳、野球、卓球、テニス、陸上と多くのスポーツに触れた。「ゴルフのためにやっていました。テニスとか野球はかなり走るので、体力がついたと思います」と幼少期から上達への意識は強かったという。
2023年の「日本ジュニア」12歳~14歳の部で優勝。さらなる高みを目指し、入学先は大阪桐蔭高校を選択した。「一緒に入る同級生に上手い子が多かったのと、寮の環境が良かった」のが決め手となった。寮の屋上には3打席とパッティンググリーンがある。日々の練習をこなした後も、屋上でのパター練習は欠かさない。
今年8月の「全国高等学校ゴルフ選手権」では1年生4人で団体戦に臨み、創部19年目での初制覇を果たした。岩永はエースとして優勝に貢献。大舞台での経験が日本女子オープンでも生かされている。
目標とする選手は高校の7学年先輩・山下美夢有。「技術面はもちろんですけど、優しく接してくださるので、すごくいいなって思います」。自身を「そこまで飛ばすタイプではない。セカンドでチャンスを作れるのが強み」と分析している。山下も飛距離ではなく、精度が生命線のショットメーカーだ。
山下はトータル8アンダー・単独首位で決勝に進出。岩永はその1組後ろで3日目を回る。「有名なプロたちのなかでこの順位に入れて、すごくビックリしています。(山下と)この試合で回ってみたいです」と目を輝かせる。
将来の夢は「世界で活躍するプロ」になること。2016年大会で史上初のアマチュア優勝を成し遂げた畑岡奈紗は、その後プロ転向して世界へと羽ばたいていった。大先輩たちとの優勝争いを制したその先に、世界への扉が開いている。(文・牧野名雄)
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