<アース・モンダミンカップ 3日目◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>
長く伸びた芝が深いラフをつくり、ショットの精度を厳しく求められている「アース・モンダミンカップ」。上位陣がスコアを伸ばしきれずにいる中、2アンダー・34位タイからスタートした安田祐香が5バーディ・1ボギーのスマッシュゴルフで、トータル6アンダー・13位タイまでジャンプアップした。
“深く考えすぎない作戦”で安田祐香がジャンプアップ「肉を食べて夏痩せは乗り切ってます!」
賞金総額3億円、優勝賞金5400万円のビッグトーナメント「アース・モンダミンカップ」が3日目を終えた。上位陣が停滞する中、安田祐香が大きく順位を上げてきた。
配信日時:2023年6月24日 06時38分
<アース・モンダミンカップ 3日目◇24日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>
長く伸びた芝が深いラフをつくり、ショットの精度を厳しく求められている「アース・モンダミンカップ」。上位陣がスコアを伸ばしきれずにいる中、2アンダー・34位タイからスタートした安田祐香が5バーディ・1ボギーのスマッシュゴルフで、トータル6アンダー・13位タイまでジャンプアップした。
「予選2日間はまとめられてはいるけれど、スイングのタイミングが合わないまま戦っていました。そんなときは悩んでしまうのが一番良くないので、きょうは深く考えずにやってみたらうまくいきました」
切り返しのタイミングがズレていて、振り遅れ気味の右プッシュのミスが出ていたのだという。インパクトで合わせようとすれば、手打ちになってタイミングのズレはますますひどくなる。だからこその「深く考えすぎない」作戦だった。
これが奏功し、「振れてきてタイミングが合ってきました。良くなってくれば、自然にヘッドが走ってくれるんです」というように、チャンスにつけることができた。そして、そのチャンスを逃さなかったパッティングも上々の調子だった。
「ショットとパッティングがかみ合いました。バーディチャンスで1ピンとか、それよりも長い距離のパットが決まってくれました」
3試合前の「リシャール・ミル ヨネックスレディス」で、パターを『オデッセイ TEN TRIPLE TRACK』に替えた。ヘッドソール部についているタングステンのおもりを重くして、グリップエンドにも6グラムのおもりを装着。パター全体の重量を重くして、ストロークの安定を図った。これでフィーリングが良くなり、平均パット数が向上してきたという。
ところで、安田はプロ入りしてからの体重減が悩みの一つだった。だが、そちらの悩みも解消しているという。「トレーニングを毎日課していますし、食事も以前より食べていて、去年の平均体重よりも増えています。魚や肉をしっかり食べるようにしています」。たっぷりと食事をとっても、すぐにおなかが減ってしまうようになったのだとか。一日の食べる回数が増えているのも、体重増に効果があったようだ。
スイング面、体力面ともに不安はない。ここ数年悩まされていた夏痩せの心配も不要だ。心技体がそろい始めた安田。あすの最終日は「トップ5、いやそれよりも上を目指したいです。運も大事だとは思いますが、ラフに入ってしまってもそこで無理をせず、しっかり判断して攻めていきます」と力強く話した。(文・河合昌浩)
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