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37歳・笠りつ子が無念のシード喪失 前半戦出場権は確保「落ちたからといって終わりではない」
37歳のベテラン・笠りつ子がシード落ちを喫した。
配信日時:2024年11月17日 09時20分
<大王製紙エリエールレディス 最終日◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>
トータル9アンダーの25位に終わった笠りつ子のシード喪失が確定した。メルセデス・ランキング(以下MR)55位で臨み、単独19位以上が最低条件だったシード争いの最終戦。4季連続で守ってきたトップ選手の証しを失ったベテランは、淡々とプロ19年目のシーズンを振り返った。
「この試合に懸ける思いとかは特になかった。だったら、もっと早くにやっておけって話なので。いつもと同じの平常心。シードはいつか終わるものと思っていたし、落ちたからといって(すべてが)終わるわけでもない。落ちたら落ちたで、また考えればいい」
初日は2オーバーの74位と大きく出遅れた。そこから巻き返し、2日目は「65」で30位、3日目も「67」と伸ばして22位まで順位を上げた。だが、2010年に賞金ランキング37位で初シードを獲得して以降、たった一度しか失ったことがなかったシード権を、再び手放すことになった。
1学年上で同じ熊本の先輩プロとなる上田桃子は、予選落ちした今大会を最後に第一線から退くが、ジュニア時代から切磋琢磨してきた後輩は来季も現役を続ける。「いろいろチャンレンジしたいこともあるので」と含みのある発言もあったが、「やりますよ」と明言。結婚などプライベートの変化についても、「ないない。結婚はしません」と笑いながら否定した。
選手たちがホールを消化するごとに更新される仮想MRは目まぐるしく変わった。笠の仮想MRはホールアウト後に一時は56位に落ちたが、最終的にMRは55位で確定。MR51位から55位に与えられる第1回リランキングまでの出場権だけは辛うじて確保した。
「一打に懸けているので、悔いはないです。ランキングは全然見ていなかった。プレッシャーもなかったです」
今季のトップ10入りは2度だけ。ツアー通算6勝の実力者はしばしの休息を取り、復権を目指す来季の準備に入る。(文・臼杵孝志)
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