2日、京セラドーム大阪で行われた日本最大級のファッションイベント「KANSAI COLLECTION 2025 SPRING&SUMMER」(通称:関コレ)にアスリートとして初めて臼井麗香がランウェイデビューを果たした。また、関西コレの実行委員会の調べによると、日本全国の大規模ファッションイベントで女子プロゴルフファーがモデルとして登場するのは初めてとなった。
そもそも、なんで臼井がランウェイに…と思った方もいるだろう。昨今、そのビジュアルの高さや、華やかさを兼ね備えた女子プロゴルファーの注目度は高く、関西コレクションの運営サイドも女子プロをキャスティングをしたいと考えていた。そこで、アイドルオーディションも受けたこともある臼井にオファーをしたという。
ランウェイデビューを前に、トークショーが行われ、背中が空いたブルーのバックレスドレス姿で登場。その出で立ちは、モデル顔負け。「とても緊張していますが、舞台は大好きなので頑張りたいです」と意気込みも口にした。
試合中は、ゴルフウェアや髪型は自分で決めているが、今回の衣装は選んでもらったと話す。本人いわく、「あまり着ない」とブルーの装いは珍しいとのこと。以前、ブルーのウェアを来た際に「オーバーパーを打ってしまった思い出が…」と、そこから敬遠していた色であったが、「新鮮な気持ちです」とビシッとドレスアップしてみせた。
そして、ファッションブランド「LIP SERVICE(リップサービス)」のステージから、ドキドキのランウェイデビューを果たすと、ブルーのドレスから一転。黒地に白のチェック柄のワンピース姿でウォーキングを披露。「歩き方のレッスンをしたんですが、なかなかうまくできなった」と反省しつつも、「フィニッシュは決まりました」とゴルフのスイングポーズを決めるなど、初ランウェイを満喫。その後は、ファストファッションブランドの「SHEIN」のステージでもランウェイを歩き、「緊張しましたが、楽しかったです」と充実の一日を過ごした。
昔から宝塚歌劇団に憧れていたと話す臼井は、2月に菅沼菜々と『Chell7』(ちぇるなな)というアイドルユニットで初ライブを行うほど、ゴルフ以外の活動にも積極的。「舞台がすごく好き。先日のアイドルライブも初めての試みで、すごく楽しめたので、こういう機会を増やしていきたいです」と話した。
そして今週は、いよいよ国内女子ツアーが開幕するということでオフは、「去年、課題にしていたアプローチをたくさん練習して、バリュエーションを増やせた」とショートゲームを重点的に行い弱点も克服。多忙を極める中でのランウェイデビューであったが、「最高のリフレッシュ」と英気を養い、3日から沖縄へ向かう。今季の目標は「2勝目です。今年はアメリカに行く選手が多いので、上位争いをたくさんし、いい試合をファンの方に届けられた」と力を込めた。
「ティショットを飛ばす選手だったり、パッティングが上手い選手だったり、見どころがたくさんあるので、ぜひ注目していただきたいです」と観客を前に女子ゴルフ界のアピールも忘れない。ランウェイで魅了した臼井は、今週からプロゴルファーとして“魅せる”。(文・齊藤啓介)