＜明治安田レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント　最終日◇10日◇土佐カントリークラブ（高知県）◇6273ヤード・パー72＞

20歳の都玲華が最終日に5バーディ・2ボギーをマーク。4日間で初のアンダーとなる「69」で回り、トータル3オーバー・35位タイでベストアマに輝いた。

徳島県出身の都は、今大会が2024年の初戦。カットラインの49位タイで決勝へ進出し、3日目には「76」を叩くなど土佐CCに手を焼いたが、最終日にようやく攻略して見せた。

「ショットもパットも悪くなくて、マネジメントの攻める、守るという部分でスコアを落としてしまっていた」。距離は短いもののアップダウンがあり、風のジャッジが難しい同コースにおいて、特にマネジメントは重要。そこが3日目までの都に足りなかった。

「この3日間はずっとマネジメントができなくて、頭を抱えて、きのうも寝られなかった」。かみ合わないゴルフが続いたことで冷静さを失っていた。そこで「キャディさんと振り返って、『最終日だし（マネジメントを）出来るようにしよう』」と徹底的に作戦を練った。ミスを取り返そうと欲を出し、ピンを狙い続けた3日目までとは違い、「パーを取れるところに外したり、（パーになる位置に）乗せるようにした」と丁寧なゴルフを心がけたことが5バーディに繋がった。

しかし「きのうまでのプレーが本来の自分の姿」とまだまだ自分のゴルフに納得がいかない。それはマネジメントの部分で弱さが露呈することが、今の課題と分かっているから。「1個1個の技術はそんなに悪くない。練習場だと上手だけど、コースに出たらマネジメントという部分ができなくて取りこぼしている。そこを今年のオフから特に取り組んでいる」。

次戦は7月の「大東建託・いい部屋ネットレディス」に出場予定の都。「（きょうの結果を）喜び過ぎず練習したい」。表情を引き締めて会場を後にした。（文・齊藤啓介）