<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日◇19日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>
2015、16年に賞金女王を戴冠し、その可憐なルックスから“スマイル・キャンディ”の愛称で多くのファンに愛されたイ・ボミ(韓国)。今週のホステス大会「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で日本ツアーから引退する。有終の美を飾るべく、初日の戦いに挑んだ。
数多くのギャラリーに迎えられて、初日のティイングエリアに立ったボミ。10番ホールで同組の小祝さくら、上田桃子と記念撮影を行った後にティオフを迎えた。ティショットは、フェアウェイの真ん中に運んだ。しかし、セカンドショットは、グリーンに乗せることができずボギーを喫した。「桃子さん、さくちゃんと回るのがうれしくて。ふたりともいいショット打ったから、私もできると思って打ったティショットは良かったのですけど、セカンドショットからミスをして流れが悪くなってしまった」と悔やむ。
そして、続く11番から2連続ボギーを喫し、前半は4オーバー。ハーフターン後もバーディを奪うことができず、5番では痛恨のトリプルボギーで沈んだ。最終的には11オーバー。自己ワーストとなる「83」で終え、108人中107位と苦しいラウンドになってしまった。
この日のギャラリー来場者数は3446人。女子ツアーの一時代を築いたボミの最後の勇姿を目に焼き付けようと、朝早くから多くのギャラリーが詰めかけ、ボミを後押しした。「たくさんの方が、私のオリジナルグッズを持っていたりして感動しました。その分、私もファンの皆さんに恩返しできるプレーがしたかった。でも、できないからすごく悲しいし、つらい」と悔しさをにじませる。
予選ラウンド終了時の上位50位タイまでが決勝ラウンドに進出するため、予選突破は絶望的な状況だ。「今のスコアだとあすが最後だと思うので、ファンの皆さんがうれしく帰れるように、精いっぱい集中して頑張りたい」。あすは全身全霊をかけてプレーする。(文・神吉孝昌)