<ダイキンオーキッドレディス 初日◇29日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6595ヤード・パー72>
初日にボギーなしの5バーディを奪取し「67」をマークした菊地絵理香が、5アンダー・2位タイと良い滑り出しをきめた。
2024年シーズンの幕開けラウンドは、6年ぶりにツアーの舞台に帰ってきた森田理香子と、上田桃子と同組に。菊池は復活の森田と「多分同じペアリングにならないなと思っていたので、一緒なのはすごく嬉しかった」と予想外の組合せを喜んだ。普段の試合では、ラウンド中の会話は少ないと話す菊地だが、喜びのあまり今回はいつもの“ルーティン”も崩れるほどだった。
「こういう機会もないので。きょうは緊張していたのもありますし、合間にしゃべれたらいいなと思って。それがきょうはできましたし、理香子も楽しんで笑顔の多いラウンドだったので、すごく新鮮な感じでいいラウンドでしたね」
13年の賞金女王でもある森田のプレーはいまもその輝きは健在だった。「相変わらず、距離はやばいなと思いますし(ティショットでは)70ヤードくらい…3回くらい置いていかれました(笑)」。当時と変わらない飛距離にも圧倒された。そして「乾いた感じのいい音を出す」アイアンショットも、あの時のまま。「6年のブランクがあっても力のあるひとは全然違うなと、勉強にもなりましたし、すごく新鮮で最近にはない良いラウンドでした」と充実の幕開けとなったようだ。
35歳の菊地と34歳の森田は、学年でいうと1学年差。年齢が近いというのもあって、リラックスした状態で回ることができていた。「こういうラウンドもあまりないのですごく回りやすかったかなとは思います」と好発進の要因の一つにちがいない。
近年は20代の若手が活躍する姿も目立つが、「30代選手もまだ頑張ってるというのも見てもらえたらうれしい」と、ベテランの強さも見せつけたい。トップの岩井千怜とは2打差。さらにスコアを伸ばして良い位置で決勝ラウンドに進みたい。(文・高木彩音)