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服部真夕が6年ぶりトップ5で最終日へ イップス乗り越え「すごくいい!」

35歳のベテラン・服部真夕に光明。久々の優勝争いで自信を確信に変える。

所属 ALBA Net編集部
河合 昌浩 / Masahiro Kawai

配信日時:2023年8月12日 17時56分

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 2日目◇12日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>

ツアー通算5勝の服部真夕が、順位を上げてきた。初日は3アンダー・17位タイ、2日目は6バーディ・1ボギーの5アンダーで、2日間トータル8アンダー・5位タイ。今季レギュラーツアー2試合目での好成績に「すごくいい!」と笑顔を見せた。

服部といえば“左アプローチ”【写真】

2015年「CAT Ladies」での5勝目を最後に、優勝から遠ざかっている。18年を最後にシード権も失った。大きな原因はアプローチイップスだった。それを克服するため、2019年オフからは左打ちでのアプローチを取り入れてきたが、それがようやくいい方向に向かい始めたようだ。

「アプローチイップスになってから、ショットでもクラブを振り上げるのが怖くなっていました。そのためスイング自体が小さくなってしまい、振れなくなっていたんです。イップスは完全に抜けることはないと思うのですが、前に比べれば自信を持って打てるようになっています」。シチュエーションによっては、イップスの症状が出てしまうこともあり、油断はできないのだが「常に付き合っていきたい」とも話した。

トップ5で最終日を迎えるのは6年ぶり。昨シーズンは14試合に出場して、決勝進出は1試合のみだったが、イップスが治まるにつれてショットが上向きになった。服部はさらに、好調の要因としてスイングの改善点を挙げる。

「昨年までレイドオフのトップをつくっていたんですが、その意識が強くなりすぎて切り返しでクラブがループするようになっていました。左に出る球が増えて、それを嫌って右にも出始めて。ドライバーもアイアンもでした」

レイドオフとはトップポジションでクラブのシャフトが飛球線よりも左を向く状態のこと。クラブをインサイドから下ろしやすくなり、インパクトが安定してミート率が上がるメリットがある。

「ループをどうにかしなくちゃと思い、切り返しで沈み込む意識を持つようにしました。そうしたらループしていた動きがなくなり、クラブが下にスッと下りてくるようになったんです」

服部の努力はほかにもある。「イメージどおりにスイングができなくなっていたので、理学療法を取り入れたトレーニングも始めました。可動域を広げるためです」

理学療法とは、病気やケガをして運動機能が低下した人に対して、運動機能を維持する目的で行われる治療法。その成果もしっかりと出始めたのだ。

「スコアの伸ばし合いは苦手なんですが、あすの最終日は自分のゴルフに徹して上を目指していきたいと思います」

長く暗いトンネルの出口を見つけた35歳は、そう言って笑顔を見せた。強い服部が戻ってくる日は近い。(文・河合昌浩)

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