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極狭スタンスからのパットに安定感 臼井麗香が初Vのため貫く“肉食ゴルフ”「勝ちにいきます」

黄金世代の臼井麗香が「66」をマーク。念願のツアー初優勝に王手をかけた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年3月23日 18時45分

<アクサレディス宮崎 2日目◇23日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6545ヤード・パー72>

1998年度生まれの黄金世代のひとりで、ツアー初優勝を目指す臼井麗香がトータル13アンダーの単独首位で最終日に入る。1打差の2位からは2年連続女王の山下美夢有が追いかけてくるが、「勝ちにいきます。ベストのパフォーマンスをした結果、優勝できれば」と強い決意をにじませた。

臼井麗香のアドレスは激狭です【写真】

スタートの1番パー5で、残り104ヤードの3打目を48度のウェッジで10センチまで寄せてのバーディ発進。さらに3番でも1つ追加すると、その勢いを加速させたのが4番のパー4だった。

ティショットを左に曲げると、着弾地点は目の前が高い斜面で遮られるラフ。2打目でグリーンを狙えなかったため、その手前まで運びアプローチ勝負になった。ただここからはピンに向かって下りになる難しい寄せに。実際パーパットは3メートルを残すことになったが、それを沈めた。

「あれが入ったから次のバーディにつながりました」。そこから4つのバーディを追加し、さらにボギーはなし。特に手応えを感じたのがパッティングで、1メートルほどの微妙な距離を沈める場面も多かったが、そこでの安定感が光った。「流れを切らすことがなかった」と、グリーン上の自分に胸を張る。

パッティングにおける臼井の最大の特徴は、アドレス時の狭いスタンス。「(足が)ほぼ、くっついてるかも」という状態が、打ちやすさにつながっている。もともと普通のスタンス幅だったが、初受験となった2017年の最終プロテストで不合格になったことが転機となり、「自分が一番打ちやすい」今のスタイルにたどり着いた。ワイドスタンスが特徴の小滝水音が同組だったことで、そのコントラストも見る者を楽しませた。

自分で認める“肉食系ゴルファー”で、常にバーディを狙うスタイルは変わらない。「いつも、『きょうは最終日じゃないんだから』とかキャディさんに抑えられながらです。キャリーで届くクラブを握りたくなります」。この日のラウンドも“手綱を握られながら”首位を奪ったが、その攻めの姿勢は優勝がかかった場面でも貫かれそうだ。

自身がプロデュースする『Chell classy(チェルクラッシー)』と書かれたバッグもトレードマーク。これは「コロナで試合が無くなった時に、『自分たちはスポンサーさんがいないとやっていけない』と考えるようになった。自分には能力が何もないと思って、需要を高められるように」というきっかけで生まれたゴルフアパレルのブランドだ。「私は100%ゴルファーだけど、みんながゲームをやっている時に、私は洋服の絵を描いている感覚」というように、ライフワークのひとつになっている。

123試合目にして、初めて最終日を首位で迎える。主催者推薦での出場から優勝となれば、昨年の山内日菜子に続く2大会連続で、ツアー史上5人目となる。トレーニング、さらに食トレによる増量が「球の重さも違うし、ミスの幅も減っています」という安定感アップにもつながっている。

レイチェルの愛称で親しまれ、幼少時代には宝塚歌劇団入りを目指していた。最終日は悪天候も予想されるが、宮崎で主役の座を勝ちとりたい。(文・間宮輝憲)

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