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申ジエ“先生”をお手本に耐えた 20歳の桑木志帆は1Wが不調でも1打差2位

桑木志帆は初優勝に絶好の位置で決勝ラウンドに進んだ。先週みた“先生”の姿がメリハリの大事さを教えてくれた。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2023年6月30日 18時30分

<資生堂 レディスオープン 2日日◇30日◇戸塚カントリー倶楽部(神奈川県)◇6605ヤード・パー72>

ツアー初優勝を目指す20歳が耐えて好位置を守った。首位と1打差の3位タイから出た桑木志帆は前半2つ伸ばして折り返すと、最大瞬間風速15.6m/sを記録するなど風が強くなった後半も2バーディ・2ボギーのイーブンパー。この日は「70」で回りトータル6アンダー、首位と1打差の2位で週末を迎える。

序盤は好調なアイアンショットで好機を演出した。インの10番から出ると、序盤から2~4メートル以内のバーディチャンスを作り続ける。13番パー5で2メートルを沈めると、続く14番パー3では1打目を50センチにつけて連続バーディ。しかし風が強くなってきた18番パー4は、1打目のドライバーショットが右に曲がりフェアウェイバンカーへ。さらに2打目もグリーン手前のガードバンカーへ入ったが、3打目を3.5メートルに寄せると、それを沈めてきっちりパーをセーブした。

後半の1番では18番と同じようにドライバーショットを右に曲げてラフに入れたが、2打目をピン右3メートルに乗せてバーディ。後半もスコアを伸ばしたいところだったが、「ドライバーが曲がっちゃってうまくいかなかったです。バーディを獲りにいくというより、しっかりパーを獲ろう」と耐えるゴルフを強いられた。

耐えるゴルフのお手本は申ジエ(韓国)だ。先週の「アース・モンダミンカップ」では、最終日に優勝したジエと同組になった。「ジエさんは(ティショットを曲げて)けっこう深いラフにつかまっても、そこからチャンスにつけたりして優勝しました。耐えるところは耐えて、獲るところは獲るというメリハリをつけていました」。この日の後半は、フェアウェイに行けば好調なアイアンショットでグリーンを狙い、ラフに入れたらパー狙いと、元世界1位の背中を思い浮かべながらメリハリをつけた。

不安が残るドライバーショットも原因は分かっている。今オフに安定感を求めてドローからフェードに球筋を変えた。その甲斐もあってリランキング1位で中盤戦に入ったが、最近は「どこを向いているのか分からなくなることがある」とアドレスの向きがズレることがある。昨年までのドローは右に打ち出して左に曲がるボールだが、今年は左に打ち出して右に曲がるフェード。構えたとき右に向くクセが顔を出してしまうという。そのため右に打ち出してつかまっていないボールが出ることで「しっくりきていない」と話す。

それでも初優勝に向けて好位置なのは変わりない。「あまり調子がよくないなかで、今の順位は実感がない。順位のことはあまり気にしていませんが、明日も調子が悪いなりに一生懸命まとめて、スコアを伸ばせたらいいかなと思います」。

昨年はメルセデスランキング51位で初シードを逃した。シード圏内の50位の小倉彩愛との差はわずかに3.11ポイント。昨年1打差で予選落ちに終わった「大王製紙エリエールレディス」で予選を通っていれば届いていた差である。「どんな1打でも大切にする」と重みを痛感した。耐える心と1打の大切さを持って残り2日間も戦う。(文・小高拓)

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