<国内女子◇Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント 2日目(16日)◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456y・パー72>
前半は静かにパーを重ね、後半のインでバーディラッシュの「68」。初日と同じパターンで9位から出た小祝さくらが首位タイに上がってきた。初日と違うのはボギーを1つも打たなかったこと。1998年度生まれの黄金世代では一番乗りとなるツアー通算10勝目に向け、すきのないゴルフで王手をかけた。
2週連続で同じ3人の最終組、小祝さくらがリベンジへ 史上11人目の委員長Vに向けて悪天候も大歓迎
9位タイから出た小祝さくらは、後半にスコアを4つ伸ばし首位に浮上。優勝戦線へ名乗りを上げた。
配信日時:2024年3月16日 22時00分
<国内女子◇Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント 2日目(16日)◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)◇6456y・パー72>
前半は静かにパーを重ね、後半のインでバーディラッシュの「68」。初日と同じパターンで9位から出た小祝さくらが首位タイに上がってきた。初日と違うのはボギーを1つも打たなかったこと。1998年度生まれの黄金世代では一番乗りとなるツアー通算10勝目に向け、すきのないゴルフで王手をかけた。
「本当は前半からきょうはしっかりバーディを獲っていきたかった。バーディを獲れるホールはたくさんあるし…。パー5の1番、8番は2つともティショットが良くなかったです。かみ合わなかったですね。最終日こそは前半から獲っていきたい」
残り95ヤードの2打目を1メートルにつけた11番パー4から3連続バーディ。2オンを狙った13番パー5はグリーンサイドのガードバンカーからの3打目をピンそば1.5メートルに寄せた。グリーンを外した17番パー3はピンまで14ヤードをロブショットでカップに沈めた。
最終日は惜しくも優勝を逃した前週の「明治安田レディスヨコハマタイヤ ゴルフトーナメント」の最終日と同じ鈴木愛、竹田麗央と回る。データが残る2002年以降では初となる2週連続の最終日最終組の同一グルーピング。「早速来たみたいな感じですね。先週は悔しさはあったけど、優勝できなかったのは自分の実力。今週はリベンジできるように頑張りたいです」。
いつものゆるふわな口調。だが、選んだ言葉には雪辱を期す思いがこもっていた。朝から冷たい雨が降る天気予報の最終日。そんな悪条件もむしろ大歓迎だ。「悪天候はプレーがやりづらいところもあるけど、耐えていれば順位は上がる。風が強かったり、天気が悪い方が逆のスコアがいいときもあるので、自信を持ってプレーしたいです」と、好機と捉える。
3年前の21年にこの大会を制したときも最終日は強風が吹いていた。同年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は雨中の最終日を制し、8月の「CAT Ladies」も15メートルを超える強風の最終日を1アンダーで回り、4打差逆転で2週連続優勝を達成した。
「もともと追い詰められた方がいいときが多い。プロテストも初日は80位くらいで、そこからなんとかまくって合格ラインぎりぎりでした。よく分からないけど、いいことは多いです」
首位で並ぶ鈴木の歓喜の瞬間を2週連続で目の前で見るわけにはいかない。竹田とは野球観戦などプライベートでも行動をともにする仲良しだが、勝負となれば話は変わる。男子の選手会長にあたるプレーヤーズ委員長を務めるプロ8年目のシーズン。悪天候も味方につけ、史上11人目の委員長Vを達成する。(文・臼杵孝志)
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