先週の国内女子ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」終了時点の暫定リランキングが発表された。国内女子ツアーは、非シード選手を対象に、QTで決まった優先出場順位をシーズン中に並び替えるリランキング制度を導入している。設定された試合終了時点のメルセデス・ランキングに応じて、中盤戦以降の優先順位が変動。フル出場できる目安は上位30~35位以内と見られる。
今回、急浮上してきたのが、ルーキーの中村心だ。今季3試合目の出場となった先週の大会では優勝争いをけん引した。結果的にプレーオフのすえ、ツアー初優勝こそ逃したが、リランキング突破へ大きく前進する105ptを獲得。一気に5位まで浮上してきた。
去年の第1回リランキング実施時に、目安となる30位の累計ポイントは60ptだった。中村はQTランク74位で開幕を迎え、現在は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場という立場だが、夏場以降の“レギュラーツアー昇格”を確実にする値千金の2位でもあった。
1位はメルセデス・ランキングでも2位につけているプロ2年目の19歳・菅楓華(累計403.29pt)。2位には入谷響(同189.74pt)、3位に荒木優奈(同138.50pt)が続き、こちらも昨年のプロテスト合格組の2人が“安全圏”に位置している。
なお、今季開幕をQTランク51位で迎えながら、3月の「アクサレディス」でツアー初優勝を果たした工藤遥加は、この勝利により来シーズンまでのシードを確保したため、“リランキング卒業”を果たした。
今年のリランキングは、第1回が6月20~22日開催の「ニチレイレディス」(千葉県・袖ヶ浦CC・新袖C)終了後、第2回が9月26~28日開催の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(宮城県・利府GC)終了後に実施される。