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日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯
リハビリ法はジャンボにも相談 “3冠”目指す原英莉花がヘルニアから復帰後初メジャーへ
メジャー3冠に挑む原英莉花。師匠・ジャンボからの助言も?
配信日時:配信日時: 2023年9月7日 02時00分
<日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯 事前情報◇6日◇パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ(長崎県)◇6755ヤード・パー72>
5月に受けたヘルニア手術から復帰後、初のメジャーに臨む原英莉花は、「プロゴルファーしか出られない大会ですし、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)の最高峰を決める舞台。歴史ある大会なので、大きいですね」と気持ちを高める。2020年の「日本女子オープン」、「JLPGAツアー選手権リコーカップ」に続く公式戦3冠目を長崎でつかみ取りたい。
8月の「北海道meijiカップ」でコースに戻ってから、これが5試合目。2週前の「ニトリレディス」を9位で終えるなど、予選落ちもなく順調な回復ぶりを見せている。ただ、やはり少しの不安も。復帰3戦目の「NEC軽井沢72ゴルフ」(11位)で、腰に違和感を覚えていた。
「何もできないわけではないんですけど、『あ~れ~』って感じ。前傾姿勢が取りづらくなって。大事に大事にですね」。それもあって休みにした先週は、病院に行きMRI(磁気共鳴画像)を使った定期検査も受診。「お医者さんには『(患部の状態は)キレイです』って言われました。コラーゲンが減った分、使いすぎると(違和感が出る)とは言われた。ケアが大事ですね」と一安心し、このメジャー大会に挑むことができている。
この週には、師匠の尾崎将司のもとを3日間訪れた。『ドライバーが飛んでねーのか』という“ジャンボ流”の言葉もかけられたというが、やはり愛弟子の状態は気になるところ。「素振りをしながら、『徐々にだな』って言われました。あとはPNFというトレーニングのやり方を教えてもらって、それについて聞きながら過ごしていました」。
このPNFは、初動負荷で刺激を与えながら筋肉と神経、脳の巡りをよくし、身体をより動かせるようにするためのリハビリの一環。潜在能力を引き出しながら、その結果、痛みの改善を目指している。同じく腰痛に苦しんだジャンボも取り入れてきた方法なだけに、心強い相談相手が身近にいる。
こうやって地道にだが、着実に完全復帰への歩みを進めている。今週も月曜日に18ホールをプレーし、開幕前日にはプロアマにもしっかりと出場。9ホールを回った。「グリーンにすごく“お山”がいっぱいある。天候の影響で、少し枯れてる部分もあるから跳ね方とか読みにくいですね。でもコース内は景色がキレイ。海風も吹いてくるだろうな」。特徴もしっかりと頭に入れ、毎日「60台」を出すことを目指していく。
「素敵なゴルフ場だし、楽しんでプレーすれば結果はついてくると思う。一打一打を大切にしていけば、いい週末が迎えられそうですね」。試合に出る以上、目指すのは頂点。自身3つ目となるビッグタイトルを、美しい景色のなかに見据えている。(文・間宮輝憲)
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