JLPGAツアー
国内女子
ヤマハレディースオープン葛城
難関・葛城攻略へ“感情封印” 原英莉花がクールなゴルフで上々発進
原英莉花は今季第5戦の初日を「71」で滑り出した。
配信日時:配信日時: 2023年3月30日 09時37分
<ヤマハレディースオープン葛城 初日◇30日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6480ヤード・パー72>
ピンを攻めたい気持ちをグッと抑え、難コースを攻略した原英莉花は1アンダー・22位タイとまずまずの滑り出しを見せた。今大会後に主催者推薦で出場する米女子ツアー「ロッテ選手権」(4月12~15日)に向けて渡米予定。久々の米ツアーでのプレーを前にここで勢いをつけたいところだ。
原といえば、ラウンド中も表情豊かに感情を表に出してプレーするタイプだが、今週に限っては心を無にして淡々とプレーすることを心掛けている。「めっちゃ難しい、すごい苦手なコースで感情が入った瞬間にドドッと崩れていく感じがする。心を無にしていれば、とんでもないミスショットは減ると思います。その代わりガッていういいショットも出ないんですけど」。擬音の多い独特の表現だが、言いたいことは伝わってくる。
この日はティショットが好調でピンを狙いたくなる場面もたくさんあったが「グリーンのセンターとか、距離を残しても打ちやすいラインを残すことを心掛けました。一日の流れを崩したくないし、その方が次のバーディにつながると思って」。さらに続けてピンポジションの厳しさを説明しようとしたところで、原は近くにいたコースセッティング担当の塩谷育代をチラリ。大先輩が「今、私をにらんだでしょう」と反応すると、好プレーの後だけに原はもちろん、周囲にも笑いが広がった。
ロッテ選手権の出場は今月初めに決まったとのこと。「米女子ツアーは全英女子(2021年)以来。その時より、アプローチも練習したし、技術もついてきていると思うので、それがどこまで通用するのかを試すためにも米国に行きたいと思っていました。世界ランクも上げたいです」。米女子ツアーのファイナルQT受験に必要な世界ランク75位以内は常に目指すべき目標。ポイントの大きい米ツアーで上位進出を果たせば、現在の129位から大きくランクアップすることも可能だ。
その前にまずは今大会。順調な初日のプレーにも決して満足はしておらず「今年のゴルフの感じからいったら、今日のプレーは普通かなと思います」。ゴルフの状態には手応えを感じているだけに、気持ちをしっかりコントロールして、苦手コースをしっかり攻略する。(文・田中宏治)
この記事のタグ
関連記事
ヤマハレディースオープン葛城
ヤマハレディースオープン葛城のニュース
- 契約フリーの飛ばし屋・穴井詩は安定重視で『パラダイム』 新3Wも投入【勝者のギア】
- 終盤の大まくりでリベンジ成功 “チップイン女王”の菅沼菜々が初V近づけるトップ10
- 崩れた最終日も今後の糧 鶴岡果恋が得た収穫と課題
- 「うまくなりたい…まだまだ終わりが見えません」 35歳・穴井詩がここから目指す“全盛期”
- あと一筋…ささきしょうこは今季2度目のPO敗戦「ベストを尽くした」