<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇24日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72>
激動の一年を駆け抜けた竹田麗央が、飛躍のシーズンを終えた。3打差の2位から首位の桑木志帆を追いかけた最終日は「74」とスコアを落とし、トータル7アンダーの5位。日本選手では1988年のツアー制度施行前も含め、史上初となる同一年のメジャー3冠は逃したが、こだわり続けたドライビングディスタンスは263.19ヤードで1位を獲得。すでにメルセデス・ランキング1位を確定させていた新女王は、全力疾走した2024年を笑顔で総括した。
新女王・竹田麗央が選んだ今年の漢字は『楽』 来季米ツアーに向けての一文字は?
年間女王の竹田麗央が今季ドライビングディスタンスの部門で1位に輝いた。激動のシーズンを終えて、一年を振り返った。
配信日時:2024年11月24日 08時52分
<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇24日◇宮崎カントリークラブ◇6497ヤード・パー72>
激動の一年を駆け抜けた竹田麗央が、飛躍のシーズンを終えた。3打差の2位から首位の桑木志帆を追いかけた最終日は「74」とスコアを落とし、トータル7アンダーの5位。日本選手では1988年のツアー制度施行前も含め、史上初となる同一年のメジャー3冠は逃したが、こだわり続けたドライビングディスタンスは263.19ヤードで1位を獲得。すでにメルセデス・ランキング1位を確定させていた新女王は、全力疾走した2024年を笑顔で総括した。
「ホントに8勝もできるなんて思ってもいませんでした。初優勝してからは複数回優勝を目標にやってきたけど、メジャーやTOTO(ジャパンクラシック)にも勝てた。びっくりするような一年でした」
この日のバーディは4メートルを沈めた15番での1個だけ。ボギーが先行する苦しい一日となったが、小春日和となった宮崎の青空のように晴れやかな表情だった。幼いころに元賞金女王の叔母、平瀬真由美から授かった「思い切り振りなさい」の金言。忠実に実践してきた21歳は、狙って手にした“飛ばし屋ナンバーワン”の称号に「今週はそれで…」とはにかむように笑った。
快進撃を続けたプロ3年目のシーズン。竹田が選んだ最大のサプライズは、日米ツアー共催の「TOTOジャパンクラシック」を制し、米ツアーの2年シードを手に入れたことだった。これにより来季は米ツアーメンバーとして、海外のフィールドで戦う。「今年みたいにうまくはいかないと思いますが、自分のゴルフに自信を持って、1年間プレーできたらなと思います」。
米ツアーメンバーとしてのデビュー戦は、来年1月30日から始まる「ヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州)。過去2年のツアー優勝者だけが出場できるシーズン開幕戦から、新たな挑戦が始まる。
3年前のプロテストに合格したときは、まだ熊本国府高の3年生だった。そこからとんとん拍子に勝ち星を積み重ねた。「一番変わったのは、自分に自信が持てるようになったこと。自分でも優勝できるんだと気づけたことが大きかったと思います」。若き女王は充実の一年を楽しいの『楽』で表現した。来季の漢字に選んだのは『勝』。「優勝できたらいいなと思うので」と力強く語った。
その圧倒的な飛距離が海外でも通用することは、9位に入った今年の「全米女子オープン」などのメジャーやTOTOで実証済み。来年は海の向こうから「RIO TAKEDA」が活躍するニュースが何度も届くはずだ。(文・臼杵孝志)
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