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史上最長、深いラフに空中ハザードに選手は「全部、難しい…」 日本一が争われる“モンスターコース”の正体は?

ツアー史上最長ヤーデージとなった今大会。難関コースに選手はどう対応する?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年9月26日 08時45分

<日本女子オープン 事前情報◇25日◇大利根カントリークラブ 西コース(茨城県) ◇6845ヤード・パー72>

今回でメジャー60度目の出場となる上田桃子でさえも「全部、難しい…」と、ため息交じりに語るのが、今年の女子ゴルファー日本一決定戦の舞台になるコースだ。全長はツアー史上最長の6845ヤード。そのうえ、くるぶしまですっぽり埋まるほどのラフなど、至るところに選手を苦しめる要素が待ち構えている。コースレーティングは、2015年以降で最難度の『80.6』に設定。そこに立ち向かう選手たちは、何を思っているのか?

モンスターコースの景色はこんな感じ【写真】

まず距離については、連覇を目指す原英莉花が「ショートアイアンで(グリーンを)狙えるホールがほとんどなく、ミドル、ロングアイアンになる。セカンドショットの精度が大事だし、ティショットをフェアウェイに置くことがマスト」と話すほど。今季のドライビングディスタンスで250.46ヤードを誇る飛ばし屋でさえも、2打目以降、長いクラブを握ることを余儀なくされる。

では飛距離を武器にしない選手は、何を思うのか? 吉本ひかるが「やばい」と話したのは、421ヤードに設定された7番パー4。距離はもちろんのこと、林間コースとあって、狙いどころを間違えるとスタイミーになるため攻め手を欠くことにも。「フェアウェイ左サイドを狙って、木がかからないように3番ウッドか5番ウッドでしっかり」。今季のドライビングディスタンスで227.51ヤードの吉本は、このように“ウッド多用”を覚悟している。とはいえ「フェアウェイに置けばウッドやUTは得意なので」と、特長も生かせるコースという言い方も。なにはともあれ、フェアウェイキープが最優先になる。

青木瀬令奈も、「今年は飛距離も伸びたし、長いけど(1打目)ドライバー、(2打目)スプーンで届かないというのは、ギリギリ7番があやしかったくらい」と話す。やはり7番は風向きによっては、グリーン到達まで苦しい思いをすることがあるかもしれない。ただ、こちらも“ウッドの達人”。「ひさしぶりにウッドばかりのセカンドは安心感がありますね(笑)。初心にかえった感じ」と、楽しんでいる。

むしろ青木が警戒するのは“空中ハザード”。ホールを囲む木がせり出し、それがプレーにも影響を及ぼすホールが点在している。「木を越える必要があったり、フェアウェイでも右半分に行ってしまうと木が邪魔になるとか、ポイントで狙わないといけない」。それを回避するための精度も求められる。

例えば右ドッグレッグの3番は、ティショットを打つ際に右側の木々が邪魔になり、“ドローヒッター泣かせ”のホールでもある。海外メジャー女王の古江彩佳も、そこは「難しいティショットになるかと思う。うまく考えながらレイアップするなり、アドレスもしっかり取っていかないと」と話すほどだ。

一方、フェーダーの原は9番パー5のフェアウェイ左にせり出す木を警戒。ここは前後にティが設けられ、後方は573ヤード、前方は512ヤードのパー5になる。この前方ティを使用する時に、打ちづらさを感じるという。「そうなっちゃたら…仕方ないってあきらめます(笑)」。明るくふるまうが、いざコースでは真剣に狙いどころを定めていくことになる。

前述したようにラフについても“ニラ”のように長く、入れたらひとたまりもない。しっかりと割り切って、出すだけ…という状況に陥る選手をよく見かけることになるだろう。吉本の「順目のところもあるけど、芝が立っているところは出すだけ。無理しないが一番」という言葉からも、その手ごわさは伝わってくる。

グリーンもアンジュレーションに富んでおり、そのなかで選手たちは長いクラブでチャンスを作る必要がある。しかし、開幕前の声を集めると、その仕上がりは軟らかいため、ここは“救い”になるかもしれない。開幕前日には雨も降り、その傾向がさらに強まるかもしれない。ただここは試合が進むにつれ、どうコンディションが変わるか読めない部分でもある。なによりグリーン周りのラフも当然ながら深く、厳しい。一打が大きなロスにつながる警戒ポイントに変わりはない。

「距離も長いし、ラフもすごい伸びているので、落ちるところによっては難しい。フェアウェイをキープし、グリーンの傾斜も強いのでうまくやっていければ」。古江が語ったこんな言葉に賛同する選手は多いはず。今年の日本女子オープンも、日本一を争うにふさわしい厳しい戦いが待っていそうだ。(文・間宮輝憲)

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