＜アース・モンダミンカップ　事前情報◇19日◇カメリアヒルズカントリークラブ（千葉県）◇6688ヤード・パー72＞

3週前の「ヨネックスレディス」競技終了後にスコア誤記による過少申告で失格処分になった鶴岡果恋が、同大会以来となる試合出場を果たす。「今週から心機一転、頑張れたらと思います」。ここから再び前向きに、転戦を続けていく。

スコア誤記の原因になったのは、同大会最終日の17番パー4。ティショットが右のOB方向に飛んだため、印をつけたうえで暫定球を打つ選択をした。しかし、セカンド地点でその印が消えていたため、暫定球を最初に打った球だと勘違いし、2打目という認識でショットをしていた。大会後には、自身のSNSで「帰路の途中で協会より電話があり、今回ご指摘を受けた映像を自分でも確認したところ、私が打ったボールは暫定球だったことが判明しました」など状況を説明していた。

これを受け、アースの会場では「いろんなことが重なって起きてしまったこと。この間のミスを反省して、これからはないように気をつけたいです」と、神妙な表情で語った。先週は体調を崩したこともあり、練習はあまりできていなかったというが、主に自宅で過ごした2週間で気持ちを整理し、復帰戦に臨む。

鶴岡は、今季ここまで14試合に出場。4月の「KKT杯バンテリンレディス」で2位になるなど、トップ10にも4度入っている。メルセデス・ランキングは29位で、プロ7年目で初のシード入りへ歩みを進めている。「クラブをあまり振ることができていなかったので、技術面よりメンタル的に不安が大きい。前までのゴルフを思い出しつつ、楽しみながらできたらいいな」。シーズン中に起こってしまったトラブルを、今後の糧にしていく。（文・間宮輝憲）