＜ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン　2日目◇23日◇利府ゴルフ倶楽部（宮城県）◇6569ヤード・パー72＞

首位タイから出た岩井ツインズの姉・明愛が、5バーディ・2ボギーの「69」をマーク。2位の安田祐香とは2打差のトータル10アンダーで、先週の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」に続く2週連続の完全Vに王手をかけた。

先週から5ラウンド連続で首位をキープし続けている明愛。「ボギーもありましたけど、今日伸すことができたので、いいプレーができたかなと思います」とこの日のラウンドを振り返った。

この日最大の見せ場は、最終18番のパー5だった。2打目でドライバーをキャディバックから抜いた瞬間、周りのギャラリーからは歓声と拍手。いまや明愛の代名詞となっている“直ドラ”を披露し、宮城のギャラリーを沸かせた。

「スプーンかドライバーか、どっちでもいいと思っていた。ドライバーのほうが皆さん盛り上がるし、自分もチャレンジしたかったので」。結果は右に抜けて、ボールはスコアボード後方へ。その後、救済を受けてドロップし、3オン2パットのパーで切り抜けた。

「ラッキーだった。でも、いつもかなぁ」と苦笑いをする。実は明愛は幸運を引き寄せるために取り組んでいるとことがあるという。「1日1コはいいことをしたくて。クラブハウスのゴミを拾ったり、トイレの床に落ちているティッシュを拾ったりしています。初心に戻るというか、浮かれていちゃダメだと思って」と一日一善は欠かさないという。

2週連続完全Vとなれば、2015年のイ・ボミ（韓国）、18年の申ジエ（韓国）、19年の鈴木愛に続く史上4人目の快挙。さらに、妹の岩井千怜も昨シーズン2週連続Vを果たしており、双子姉妹による初の2週連続Vにも期待がかかる。「1日楽しんでやれば、結果はついてくると思うので、歴史を作りたいですね」。偉業達成へ意気込んだ。（文・神吉孝昌）