<Vポイント×SMBCレディス 最終日◇23日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6668ヤード・パー72>
初日の1番でボギー。2日目は2ホール目の2番でダブルボギー。「きょう意識したのはオーバーパーからスタートしないこと。そうすれば流れに乗っていけると思っていた」。河本結は狙い通り4番でバーディが先行。そのまま流れにのって最終日6バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「69」。ト―タル3アンダーとして前日の15位から3位タイに食い込んだ。
昨季は8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」で5年ぶり通算2勝目を挙げ、トップ10入り16回(5位)と抜群の安定感を発揮してメルセデス・ランキングは7位。今季は年間女王を目標としている。
女王になるための課題は飛距離アップとパーオン率向上が必須。体作りから見直し、歯を食いしばるほどのトレーニングに1日5食の食トレも行った。昨季のドライビングディスタンスは241.19ヤード(39位)、パーオン率は70.0210%(31位)。それぞれ部門別で10位以内を目標とする。
飛距離に関してはオフのトレーニングとキャロウェイの新ドライバー『エリートトリプルダイヤTD』の効果もあって、キャリーで7~8ヤードは伸びている。パーオン率に関しては、「理想のスイングはまだ70%」ともう少し時間がかかるという。
「いまスイングで取り組んでいるのはよりいいショットを打つため」だが、コースの中に入ったらスイングのことは考えない。「スイングがグチャグチャになろうともスコアをまとめなければならないので」と無意識で理想のスイングができることを目指している。「練習場ではできるけど、コース内で無意識にできない部分が、足りない30%ですかね」とより高みを目指している。
100パーセントに近づいたときには、「メジャーも勝てると思うし、そういう(高い)精度になってくると、信じています」と手応えがある。試合と練習量を増やす中で完成度を高めていくつもりだが、「メジャーまでには」と国内メジャー初戦の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が開催される5月には理想のスイングが無意識でできる状態に持っていくつもりだ。(文・小高拓)