<日本女子オープン 事前情報◇27日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>
初めての「日本女子オープン」の舞台は、同時にひさしぶりのプロトーナメントへの出場になる。予選会を勝ち抜き福井行きのチケットをつかんだ政田夢乃は、「楽しみな気持ちが大きいです。出られるだけでうれしい」と胸を躍らせる。
古江彩佳や西村優菜らと同じ2000年度生まれのプラチナ世代だが、2019年からここまで4度プロテストに失敗し、その合格を目指している。17年の「ニトリレディス」、20年の「伊藤園レディス」でローアマを獲得しているが、現在はアマチュア資格を放棄しているため、規定によりツアー出場の道は閉ざされている。いわば、この女子オープンは、ツアーに出場できる唯一のチャンスだ。
今はミニツアーで経験を積みながら今年のテスト合格に向け奮闘中。同じ立場の選手たちと切磋琢磨しながら通年のシーズンを戦う「マイナビネクストヒロインゴルフツアー」では今季3勝を挙げるなど、その実力の一端を見せている。「いいゴルフ場で回らせてもらえるし、試合もたくさんある。試合勘も維持できています」と、実戦のなかで感覚を研ぎ澄ますこともできている。
「不安な気持ちもあるし、コースは難しいけど楽しんで。予選通過をして、少しでも上位にいきたいです」。9月に広島で受けたプロテスト2次も通過し、10月31日~11月3日にJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で行われる最終テストへの進出も決めた。ひさしぶりのトップカテゴリーの試合で、これまでの挫折や経験を好結果につなげていきたい。(文・間宮輝憲)