＜楽天スーパーレディース　最終日◇30日◇東急グランドオークゴルフクラブ（兵庫県）◇6636ヤード・パー72＞

見事な逆転劇で勝利を飾ったのは、まだ19歳の櫻井心那（さくらい・ここな）だった。トップと2打差でスタートすると、6バーディ・ボギーなしの「66」をマーク。トータル21アンダーでバーディ合戦を制し、初優勝を挙げた「資生堂 レディス」に続く今季2勝目を果たした。

前半で4つのバーディを奪い、鈴木愛と首位に並んで後半へ。伸ばしあぐねる元女王を尻目に、櫻井は10番、14番でバーディを奪取して一歩抜け出した。2打リードで迎えた最終18番パー5はしっかりとパーで締めて、ギャラリーの歓声に笑顔で応えた。

19歳167日でのツアー2勝目は、畑岡奈紗（18歳254日）、宮里藍（18歳262日）、笹生優花（19歳71日）に次ぐ史上4番目の年少記録（招待選手除く）だった。

「今週は練習ラウンドのときから伸ばし合いになると感じていた。今週はバーディをたくさん獲ることを目標にして、一週間頑張れたと思います」

櫻井が設定していた優勝スコアは『21アンダー』で、まさに有言実行。真夏のバーディ合戦でも体力と精神力を保ち、百戦錬磨のライバルたちを蹴散らした。

「こんなに2勝目を早く挙げられるなんて…信じられない。いまはフワフワとした気持ちです。最後まで自分を信じて戦うことができて良かったです」

女子ツアーの熱戦はこれからも続く。「シーズンはまだまだ長いので、3勝目、4勝目を目指して頑張ります」。灼熱の兵庫で19歳の汗と笑顔が光った。