<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>
一時は首位の上田桃子に8打のリードを許しながらも、ミラクル大逆転で4勝目を手にした青木瀬令奈。実は前日のラウンド後、コースから車で30分ちょっとのところにある鹿児島神宮に必勝祈願に訪れていた。勝利をともにしたキャディバッグには、そこで買ったお守りがぶらぶらと揺れている。
「今週は火曜日と昨日、必勝祈願で鹿児島神宮に行きました。昨日は日が落ちるまでにギリギリ行けそうだなと思ったので、できることをすべてやろうと思って、鹿児島神宮に行きました」と明かす。
青木の必勝祈願は今週が初めてではない。「今年は毎週行っていまして、去年も半分くらいの試合で練習日とかにその土地のパワースポットだったり、有名な神社やお寺に行っていた」。今週は2度ともおさい銭を納めたといい、「100円玉1枚をぽんと入れるのではなく、いっぱい音をさせたいと思うので、10円玉とか5円玉を5~10枚くらいじゃらじゃらと入れる」のが青木流。必ず住所と職業と名前を伝えて「お守りください」と祈願する。
必勝祈願を行うようになったのは、15年からキャディ兼コーチを務める大西翔太氏の影響が大きい。「私自身よりもコーチがすごく大事にするタイプなので。頻繁に行くようになったのはここ1、2年ですね。それまでもちょっと時間が空いたときはよく行っていました」。
最終ホールは1.5メートルのパーパットが残っていたが、これをしっかりと沈めて54ホールノーボギーVを決めた。3日間のパット数が25、26、22パットで1位と神がかっていたのは、必勝祈願のおかげ!?(文・下村耕平)