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グリーンが“今季イチ”厄介 平均パット数2位の河本結に“そろそろ”の予感【大西翔太のSHOWTIME】

大西翔太氏が兵庫決戦の展望を語った。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年5月23日 07時00分

今季の国内女子ツアー第13戦となる「リゾート トラストレディス」が、4日間の日程で兵庫県の関西ゴルフ倶楽部を舞台に行われる。今週のコースはどう仕上がっているのか。注目選手は? 青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める大西翔太氏がトーナメント会場から、注目ポイントを紹介する。

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■グリーンが…今季イチの難易度

同コースでは2018年以来の開催となる本大会の大きなポイントはグリーン。「無数のアンジュレーションがあって、段というかコブがいくつもあります。ピンをデッドに狙っていけるショートアイアンでタテ距離を合わせることがとにかく大事です」と、乗せるだけでは勝負ができない難解なグリーン上が命運を分けると大西氏は見ている。

「ラフに入れると難しいです。芝の花が咲いているような感じで、グリーン周りのラフも難しい。それでもフェアウェイの幅は広いので、フェアウェイにいけば勝負はできます」。そう話すが、問題はそこからと強調する。「グリーンのタテ幅も45ヤードあるところがあったりと、タテに長いんです。フェアウェイにいないとチャンスにつきませんフェアウェイにいても、長いクラブだと、どんどん転がってピンから離れてしまいます」と、まずは少しでも短いクラブでピンそばを攻めるのが第一条件だという。

芝目も強いとし、さらに難易度はアップ。「目で見る情報だけではダメ。五感を研ぎ澄まさないといけない。感性を生かさないとスコアにならないと思います」。全身を使ってグリーンを読む必要があると大西氏。「フックだと思ったらスライスといった、逆に読んでしまう選手も出てくるのではないでしょうか」。

「感覚がいい選手が上位に来ると思います。フィーリングを最大限活用していきたい。とくれば、竹田麗央選手や岩井千怜選手、山下美夢有選手といった、いまホットな選手がやはり上位に来るのではないでしょうか。調子がいいということは、感覚もいいということに他ならないですから」と、今季好調の3選手がやはり本命と見る。

■前週2位で平均パットも2位 5年ぶりVへ期待大

大西氏が次に名前を挙げるのが河本結。2019年3月の「アクサレディス」以来優勝から遠ざかっているが、“そろそろ”の筆頭だ。今季はQTランキング4位の資格で前半戦に参戦。試合を重ねるごとに、笑顔と明るさが戻ってきている。

「河本結らしさがでてきましたね。やってくれるんだろうな、というのが伝わってきます」。前週は優勝争いを演じ2位。トップ10は5回を数え、メルセデス・ランキングも8位につける。米ツアー挑戦からの撤退、シード落ちなど苦しい時間を過ごし、ようやく這い上がってきた実力者の復活を感じているという。

その要因は今大会でもカギを握るであろうパッティングにある。「よくなっていますね。スタッツを見てもパーオンホールで2位。キレイなパワーフェードも打っていてショットも好調。よりパッティングを生かせています。アプローチもよくなっていて、全体によさが出ている」と、すべてのパーツがそろった。歓喜の瞬間はかなり近づいていそうだ。

■好調3人が初Vに邁進するか

今週現地に入って、大西氏が調子の良さを感じているひとりが鶴岡果恋。「ショットメーカーですし、大柄ではないですが、『大型』選手です。飛距離も出ますし、曲がり幅も少ない。自分のゴルフを貫き通せば、おもしろい存在です」。ドライバーのうまさを示すトータルドライビングで5位、パーオン率も4位。2位が一度と今季はトップ10が4度。ツアー初優勝をつかんでほしい選手の一人でもあると大西氏も語る。

前週7位に入った安田祐香も“そろそろ”の一角。「コンスタントが持ち味の選手です。練習場で見ても、調子よく今大会に入っていると思います。初優勝も近いと感じますね。昨年まではケガなどもありましたが、気温とともに、流れも上昇している感じです」。2000年度生まれのプラチナ世代を代表する安田が、地元兵庫で大仕事をやってのける可能性も高いとした。

また、惜敗が続いている佐久間朱莉もおもしろい存在だ。ここまでの平均パット数(パーオンホール)は1位。「佐久間選手にも優勝してほしいと思っています。思った通りのストロークができていると思いますし、勝てる状態にあるのではないでしょうか。パッティングがよくないと上位に来ない大会。転がりがいいので狙ったところに打てるという強みがあります」とコースとの好相性も楽しみだ。

また、最終日はすべてのパー3ホールでホールインワン達成者に特別賞の800万円が用意されている。「ぜひ入るようなところにカップを切ってほしいですね。ラインに乗りやすい、ピンに向かって転がっていくような位置だとおもしろいです」。今季は記録的なペースですでに9回のホールインワンが達成されている。今週は最終日のパー3からも目が離せない。

解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。

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