<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇5日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
最後まで誰が勝ってもおかしくない状況だった今大会で、勝敗を分けたのは風だった。
最終組の山下美夢有は15番で風をミスジャッジ。首位からスタートしたイ・イェウォン(韓国)は前半唯一の2ケタアンダーでリードしていたものの、中盤から調子を落とすと後半に入って大苦戦。接戦の末、1イーグル・5バーディ・2ボギーで回った15歳のアマチュア、リ・ヒョソン(韓国)が7打差を逆転し優勝を果たした。
ヒョソンは後半16番でボギーを叩いたが、17番で2メートルのパットを決めてバーディ。最終18番パー5では2オンに成功し、イーグルで締めくくった。ヒョソンについてテレビの解説を務めた宮里藍は「いいスイングをするし、飛距離も出る。これからどんなふうに成長していくのか楽しみですね」と称賛し、将来への期待も口にした。
宮里が2012年に出場した「CNカナディアン女子オープン」では当時15歳だったリディア・コ(ニュージーランド)が最終日に「67」をマークし優勝。世界の主要ツアー史上、最年少優勝記録を樹立し、「15歳で勝てるんだ」と思ったことを思い出したという。
韓国では18歳までプロにはなれない。しばらくはアマチュアとして過ごし、プロ転向後は日本、米国、韓国のどのツアーを主戦場に選ぶのか、今後注目が集まるのは間違いない。
最後に宮里は「まだまだ15歳だからこれから起こる経験も大事になってくる。いいプロになってほしいな」と今後の活躍を願った。