<NEC軽井沢72ゴルフ 事前情報◇8日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6685ヤード・パー72>
原英莉花は今大会後に2週続けて海外ツアーに出場予定。「このコースにはいい思い出も、にがい思い出もあるので、一打一打集中して、つないでいきたいなと思います」。ハードスケジュールとなるが、今大会でいい流れを作って、海外での好成績につなげる。
来週は米国女子ツアー「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」に出場。「急に推薦をいただけることが決まって、バタバタしているんですけど、ありがたいことですし、気持ちが高まっています」。同大会では2年前に古江彩佳が優勝。翌週に海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を控え、前哨戦的な位置づけでもある。
ただし、原は全英女子の出場権を持っておらず、次は同週に行われる韓国女子ツアー「ハンファクラシック」に推薦出場を予定している。「世界ランクを上げることしか考えていなく、こうしてチャンスを頂けたので、上位で結果を残して、少しでもランキングを上げられるように思っています」と海外2連戦に向けて意気込んだ。
さらに、可能であれば、この間に「全英」のマンデー(予選会)にも挑戦する意向。「エントリーの締め切りは過ぎているんですけど、交渉次第だという話も聞いていて、今、交渉してもらっているところです」。そこでメジャー切符をつかむことができれば、移動の面では楽になるが、予定は大幅変更。マンデーに出て出場権を取れなければ、よりハードなスケジュールをこなすことになる。
先週はスキップしたため、オープンウイークを含めて3週ぶりのトーナメント出場。この2週間は「トレーニングをメーンに、ショット練習もして、ほとんどゴルフをして過ごしました。調子はいいです」。直近も3位、6位、16位と上位でのプレーが続いており、上り調子なのは間違いない。
また、この間には現在開催中の「パリ五輪」をテレビ観戦。強く印象に残ったのは柔道の阿部詩選手だったという。「勝って当たり前と見られて、すごい重圧の中で戦う姿は結果がどうであれ、カッコ良く映りました。集中している人の顔ってやっぱりカッコいいですね」。今大会では自身も高い集中力で、カッコよく優勝争いを演じるつもりだ。(文・田中宏治)