12月10日に行われた「スピーダーチャレンジ 2024 決勝大会」に出場した神谷そらが、ケガに苦しんだ2024年を総括した。
ルーキーイヤーだった昨季は、4月の「フジサンケイレディス」でツアー初優勝を果たし、9月には国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」を制した。しかし、今季は左足首の痛みに長く苦しめられ、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の4位が最高位だった。
「なんとかシードは取れましたが、ケガの影響でラウンド後の練習をセーブせざるを得なかったし、ケアに専念する日々だった」と振り返る。現在はケガの状態も改善しているが、「調子はまだ上がっていない」と語り、最後までペースを取り戻せないシーズンだった。
思うような結果が出せない中、10月には来季の米ツアー挑戦を決意し、2次予選会(Qシリーズ)に挑んだ。結果は138位と突破には至らなかったが、「早く行きたいという気持ちは消えていない」と米国挑戦はあきらめていない。予選会後に出場した「TOTOジャパンクラシック」では、海外選手たちと交流。「『おいでよ』と声をかけられた」ことも意欲をさらに高める。
今年は海外メジャー「全米女子オープン」にも参戦。海外勢のプレーを目の当たりにし、「全てにおいてレベルが違い過ぎる」と、その実力差を痛感したという。特に「勝負どころでしっかり寄せられるし、決め切れるところが一番の強さだと感じた」と、海外勢の底力に改めて驚かされた。
オフシーズンでは「ケガをしない体づくり」をテーマにトレーニングに励む予定だ。さらに台湾でゴルフ合宿を行い、地元出身のウー・チャイェンとともにゴルフ漬けの日々を送るという。同じ95期生としてプロデビューを果たしたふたりだが、当初は面識がなかった。「レギュラーツアーで何試合か一緒になり、そこからご飯に行ったりするようになった。終盤戦は週1のペースで会うようになって、今では妹のような存在です」と笑顔で話した。
来年の目標は「優勝が第一」。ケガの影響でゴルフに集中できなかったが、「支障(ケガ)がなくなれば、もう少しゴルフに集中できる」と前向きな姿勢を見せる。プロ3年目となる来季は、未勝利に終わった今年のリベンジを果たし、ケガなくシーズンを駆け抜けたい。