日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は17日、都内ホテルで2024年シーズンの国内女子ツアー優勝者、表彰者が集まる「JLPGAアワード2024」を開催した。『JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year』(年間最優秀選手賞)、『賞金ランキング第1位』など14部門の表彰(1部門は該当なし)が行われ、受賞者たちが壇上で喜びの心境を語った。
今季メジャー2勝を含む8勝を挙げ、年間女王を戴冠した竹田麗央は、自身初の年間最優秀選手賞をはじめ、ツアー史上最高額(2億6573万16円)となった『賞金ランキング1位』など“個人4冠”を達成。また『特別賞』を受賞したHitachi 3Tours Championship JLPGAチームの一員でもあるため、計5つのトロフィーを受け取った。まさに今季の顔にふさわしい受賞ラッシュ。壇上では「こんなに優勝できると思っていなかったので、すごくビックリしています。年間女王を取れてうれしかった」などとコメントした。
その晴れ舞台には、日頃から仲がいい小祝さくらとおそろいのような白ベースの着物姿で登場。「せっかくなら着物で」と事前に打ち合わせしていた和装だが、「苦しい。慣れていないので…(笑)」と照れ笑い。来年、米国を主戦場にする21歳が、この舞台でも主役の座についた。
昨年“5冠”を達成した山下美夢有も、ツアー記録の『69.1478』をマークした『平均ストローク第1位』や、「パリ五輪」の4位タイ、「KPMG全米女子プロ」2位タイなどの好成績が評価され受賞した『敢闘賞』など3冠を達成。敢闘賞は、今季の米国女子ツアーで小林浩美JLPGA会長以来、日本勢2人目となる新人賞に輝いた西郷真央(アワードは欠席)も同時受賞した。
このほか、『JLPGA 明治安田新人賞』には、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で史上最年少優勝(15歳176日、当時)を成し遂げたイ・ヒョソン(韓国)が輝いた。『BEST PLAY OF 2024 Presented by SHISEIDO』(年間最優秀プレー賞)は、ルーキーの政田夢乃が受賞。8月の「ニトリレディス」最終日の16番パー3のティショットが、ノミネートされたプレーの中からファンらによる投票によって選出された。
メディア賞となる『ベストコメント賞』は、10月の「TOTOジャパンクラシック」で米ツアー初Vを遂げた竹田の言葉が選ばれた。同大会で6ホールに及ぶプレーオフを戦い抜き、直後のインタビューで発した「本当に長くなってしまってすみません」は会場も盛り上げたが、メディアの心もわしづかみ。来季の米ツアー出場権を獲得した大会は、コメントも印象深いものになった。
今季限りでツアーの第一線から退くことを表明した上田桃子は『JLPGA特別功労賞』を受賞した。今年、海外メジャーを制した笹生優花(全米女子オープン)、古江彩佳(エビアン選手権)も『JLPGA輝き賞』に選出され登壇。日本を代表する選手らが華やかな舞台を彩った。
【各部門受賞者】
■JLPGA Mercedes-Benz Player of the Year(年間最優秀選手賞)
竹田麗央
■賞金ランキング第1位(2億6573万16円)※JLPGAツアー史上最高額
竹田麗央
■平均ストローク第1位(69.1478)※JLPGAツアー最少記録
山下美夢有
■JLPGA 明治安田新人賞
イ・ヒョソン
■JLPGA ステップ・アップ・ツアー 明治安田ステップ・ランキング第1位(1577万7666円)
権藤可恋
■敢闘賞
山下美夢有
西郷真央
■JLPGA栄誉賞
竹田麗央
山下美夢有
■JLPGA輝き賞
古江彩佳
笹生優花
■BEST PLAY OF 2024 Presented by SHISEIDO
政田夢乃
■メディア賞『ベストコメント』部門
竹田麗央 「本当に長くなってしまってすみません」(TOTOジャパンクラシック)
■ティーチャー・オブ・ザ・イヤー清元登子賞
該当なし
■ゴルフビジネス賞
菅野仁美
■特別賞
山本薫里
Hitachi 3Tours Championship JLPGAチーム(竹田麗央、小祝さくら、桑木志帆、河本結、古江彩佳、佐久間朱莉)
■JLPGA特別功労賞
上田桃子