全国で行われるゴルフのプロトーナメント。そこで戦う選手たちは、その土地ならではの“うまいもの”も力に戦いを続けている。ということは、各地の名店と呼ばれるお店や、知る人ぞ知るお店にも詳しいはず。選手たちに聞いた“ソウルフード”を紹介！

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今週の国内女子ツアー「北海道meijiカップ」の開催地は北海道。開催コースの札幌国際カントリークラブ 島松コースがある北広島市に隣接する恵庭出身の阿部未悠に、おすすめフードを聞いてみた。

すると教えてくれたのは、ジェラート屋さん。「ジジというお店のジェラートがおいしいです。わたしのド定番はミルクとピスタチオ。北海道の牛乳は本当においしいので、ぜひ行ってみてください！」。広大な大地という最高の環境で育った牛からとれた牛乳で作られるデザート。地元に愛される人気店のようだ。

コースから千歳方面に車を走らせることわずか15分ほど。恵庭駅からも歩いて10分ほどの位置にそのお店『ジェラテリア ジジ』はあった。目を引く黄色に塗られた外装はジェラートの本場・イタリアらしさも感じさせる。

涼しい夏の北海道で、この日は最高気温25度ほど。夕方には雨もパラついていたが、閉店1時間前に入店すると在庫もかなり少なく、人気店であることが容易に想像できる。お店は2008年に、イタリア修行をしたオーナーがオープン。隣には2004年に先にオープンしたイタリア料理店が構えられている。『阿部未悠プロが地元のおススメ店と紹介してくれて…』と伝えると、統括マネージャーであり店長の太田裕也さんは「僕はあまりゴルフは詳しくないんですが…、地元紙の表紙をされていましたよ！」と冊子を見せてくれた。プロゴルファーでは石川遼も訪れたことがあるのだとか。

一番人気はやはり、阿部も「絶対に入れる」という“おいしい牛乳（ミルク）”。そしてこの日の一押しは“ストロベリーラッテ”だった。「これはイチゴをつぶして牛乳に混ぜているだけなんです。ミルクのおいしさを生かしつつ、いい味に仕上がりました」。

春の期間限定メニューである焼きリンゴ“メーレコッテ”が8月にあるのはスーパーレア。「デザートフェスタを始めたことでたくさん作ったので、今週登場しているんです。知っている人からしたら、『なんでこの時期にあるの!?』と驚かれるんですよ」。夏限定のブラッドオレンジ、抹茶など、10種類以上が常時ラインナップされている。

どの味を食べてみても、まず驚かされるのはミルクの濃厚さ。濃すぎず、ほどよい香りと甘みを漂わせている。太田さんは胸を張る。「契約農家さんの搾乳を手伝うことから一日が始まるんです（笑）。搾りたての牛乳を低温殺菌して、フルーツや食材などを加えるんです。一日寝かせてジェラートにさせて、お店に並べています。ラインナップも毎日変わるんです」と説明する。

さらに驚いたのは、恵庭市のふるさと納税の返礼品にも選ばれていること。「おかげさまで人気で、全国各地からご注文をいただいています」と、業務用サイズの2リットルサイズが届けられる。北海道に来た人はもちろん、来る機会がなかなか難しい方も、恵庭のおいしさがぎっしり詰まったジェラートを注文してみてはいかが？