＜コスモヘルスカップ シニアトーナメント2020　初日◇13日◇越生ゴルフクラブ（埼玉県）◇6922ヤード・パー72＞

「レギュラーだと知らない子が多くて、こっちのほうが落ち着きますね」とラウンド後に笑顔を見せたのは、レギュラーツアー通算1勝（2010年関西オープン）で10月9日に50歳の誕生日を迎えたばかりの野仲茂だ。

ツアープロのパターには“ピストルの弾”が入っている!?【写真】

シニアデビュー戦で首位に1打差の2位タイと絶好のスタート。シニアの試合に備えて準備を進めてきたが、コロナの影響による試合数減でデビューが今大会まで延び、「試合に出られる権利がほしい。最低、最終予選からいける順位で終われればいいけれど（賞金ランキング50位以内）、できたら優勝したいです」と意欲満々だ。

「シニアの選手はみんな飛ぶし、アイアンも上手いので簡単にはいかないと思いますが…。ただ、名がある選手ばかりで懐かしいし、また一緒にできて本当にうれしいです。とにかく、いろいろお世話になった先輩ばかり。代はかぶっていませんが真板（潔）さんは高校が同じ（横浜商科大学付属高校）で、レギュラーツアー時代から練習ラウンドを一緒にしてもらっていましたが、今回もお願いしました」

シニア入りした選手から常に聞かれる「懐かしさ」。しかし、その感傷に浸っている時間はない。「とにかくレギュラーではもう厳しいので、シニアで頑張るぞといった感じです。今大会が開催されて、本当にうれしいですね」。並みいる先輩を前に、デビュー戦での優勝をもくろむ。