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シニアツアーで“黄色ボール”の使用率3割超! 一度使ったらもう戻れない!?

シニアツアーで“黄色ボール”の使用率3割超! 一度使ったらもう戻れない!?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年8月22日 01時00分

ツアープロの使用率が高いタイトリスト『PRO V1』シリーズのイエローが発売されたのが19年の3月。その前からスリクソンやブリヂストンでも、ツアーボールのカラーバリエーションは発売されていたが、タイトリストが一般ゴルファー向けではなく、アスリートゴルファー向けの『PRO V1』シリーズでイエローを出してから、ツアープロの間でもカラーボールの使用率が一気に加速した。

今では、目の衰えを感じている50歳以上のシニアプロだけでなく、26歳の比嘉一貴や33歳の中西直人、43歳の小田孔明といったレギュラーツアーのシード選手たちもカラーボールを使っている。レギュラーツアーでは3割とまではいかないが、切り替える選手は年々増えているのだ。

「白よりも黄色のほうが硬い」というプロもいるが、実際はどうなのだろうか。芹澤は「確かに最初に打つとみんな硬く感じるっていうよね。だけどそれは感覚の問題。慣れちゃえば一緒だよ」といい、高見も「科学的には変わらない」と追随する。

カラーボールには黄色以外に、オレンジや赤といったバリエーションもあるが、シニアツアーでは黄色しか見られなかった。「黄色が一番目立つ。ベストは黄色です」と3人は口を揃える。

逆に黄色いボールのデメリットも聞いてみた。「練習場に行くと白いボールしかないから、黄色で練習したいって気持ちになる。最初は不安があるけど慣れちゃえば大丈夫」(芹澤)。「アプローチするときに天気が良いと、フェースに黄色っぽく映るのは最初気になったかな」(高見)。結局、使い始めてしまえばデメリットはないようだ。

米山は「もう白には戻れない」としみじみ。最後に芹澤は「アマチュアはボールが曲がるから余計に黄色がいいと思うよ」とチクリ。左右に曲げてボールを探すことが多いゴルファーは、黄色いボールでストレスが減り、プレー時間とともにスコアも短縮できるかもしれない。

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