2001年に「日本オープン」を制した手嶋多一。20年後の今年、「日本シニアオープン」で再びナショナルオープンのタイトルを手にした。日本オープン&日本シニアオープンの2つのタイトルを持つのは青木功、中嶋常幸、谷口徹についで4人目の快挙。レギュラーツアーでも長く活躍を続ける52歳の“安定ドローボール”を、プロコーチの石井忍に解説してもらおう。
生粋のドローヒッター、手嶋多一のドライバースイング【連続写真】
手嶋さんは生粋のドローヒッター。体が硬いシニアプロは、左足のカカトを上げる『ヒールアップ』で、体の回転を補う選手が多いのですが、手嶋さんはトップまでベタ足です。それでも正面から背中が見えるくらいまで回転できるのは、スタンスを狭くしているから。トップではしっかり左肩がアゴの下に入ってきます。しかもそのとき、左ワキ腹が伸びていません。左ワキが縮んで側屈していくから、手上げにならず体の回転でクラブを上げられるのです。
クラブをインサイドから下ろしてドローを打つには、ダウンスイングからインパクトにかけて胸の開きを抑える必要があります。バックスイングでしっかり胸を回転させることはもちろん、バックスイングからダウンスイングに入る切り返しを、下半身から行うことが大事です。手嶋さんの切り返しを見ると、上半身の形はほとんど変わらないのに、下半身が先行しています。下半身リードで打つことで、胸の開きを抑えて、インサイドからクラブを下ろすことができるのです。
ダウンスイングからフォローにかけて、しっかりフェースをローテーションさせることでボールはドロー回転し、右へのミスを消せる。だからドローヒッターはいくらでも右に打ち出すことができるのです。手嶋さんはフォロースルーで左腕を長く遠くにローテーションさせることで、ボールをつかまえて長いインパクトゾーンを作っています。
これは左腕を伸ばしたまま、ドアノブを左に回す動きに似ていますね。最近はドアノブが少ないので、ネジを左に回すような感じですかね。インパクトゾーンが長いので、大きなミスが出にくい。ドローボールを打ちたい人にはお手本のようなスイングです。
生粋のドローヒッター、手嶋多一のドライバースイング【連続写真】
手嶋さんは生粋のドローヒッター。体が硬いシニアプロは、左足のカカトを上げる『ヒールアップ』で、体の回転を補う選手が多いのですが、手嶋さんはトップまでベタ足です。それでも正面から背中が見えるくらいまで回転できるのは、スタンスを狭くしているから。トップではしっかり左肩がアゴの下に入ってきます。しかもそのとき、左ワキ腹が伸びていません。左ワキが縮んで側屈していくから、手上げにならず体の回転でクラブを上げられるのです。
クラブをインサイドから下ろしてドローを打つには、ダウンスイングからインパクトにかけて胸の開きを抑える必要があります。バックスイングでしっかり胸を回転させることはもちろん、バックスイングからダウンスイングに入る切り返しを、下半身から行うことが大事です。手嶋さんの切り返しを見ると、上半身の形はほとんど変わらないのに、下半身が先行しています。下半身リードで打つことで、胸の開きを抑えて、インサイドからクラブを下ろすことができるのです。
ダウンスイングからフォローにかけて、しっかりフェースをローテーションさせることでボールはドロー回転し、右へのミスを消せる。だからドローヒッターはいくらでも右に打ち出すことができるのです。手嶋さんはフォロースルーで左腕を長く遠くにローテーションさせることで、ボールをつかまえて長いインパクトゾーンを作っています。
これは左腕を伸ばしたまま、ドアノブを左に回す動きに似ていますね。最近はドアノブが少ないので、ネジを左に回すような感じですかね。インパクトゾーンが長いので、大きなミスが出にくい。ドローボールを打ちたい人にはお手本のようなスイングです。