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シニアのキングは4年でプロテスト合格 下地を作ったのはショートコースでのアプローチ練習だった【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

シニアのキングは4年でプロテスト合格 下地を作ったのはショートコースでのアプローチ練習だった【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年3月11日 16時55分

ゴルフを始めた年齢も遅い。同世代の丸山茂樹や藤田寛之らはジュニア時代からクラブを握っていたが、篠崎が本格的にゴルフを始めたのは千葉経済高校を卒業した1988年、18歳のときだった。両親がゴルフ好きだったこともあり、中学時代には自分用のクラブを与えられたが、小学校から続けていてサッカーの魅力には勝てず、ゴルフに心を奪われることはなかった。

高校卒業後もサッカー推薦で大学に進学する予定だったが、なぜか不合格。進路を考えた際、当時最強だったジャンボ尾崎が億単位の賞金を稼ぎ、高級車に乗っていることを知ると、プロゴルファーの道を目指すことになる。

■ショートコースを併設した練習場で技術を磨いた

当時はバブル真っ盛りでどこのゴルフ場でも研修生を受け入れてくれたが、ほとんどボールを打った経験のなかった篠崎は、ドライビングレンジである北谷津ゴルフガーデンの練習生となった。幸いだったのが、同レンジには18ホールのショートコースがあったこと。打席では飛距離よりもコントロール性を重視したショットを打つ技術を磨きながら、ショートコースでは芝の上からアプローチの練習をできたからだ。

アプローチ練習を日課のようにこなすことで、ショートゲーム力はすぐに上がった。「練習場連盟の研修会に行った際、先輩方はスイングがきれいなのに、アプローチになると “エッ!?”と思うようなミスをするんです。おそらく普段マットの上からしか打ってないからでしょう。その点、自分は芝の上はもちろん、芝が薄いライからでも練習していたので、瞬時に状況判断ができ、それに応じた打ち方が身についていました」と、他の研修生と差を作れたと篠崎は語る。
 
ちなみに、篠崎流アプローチの極意とは、絶対にしてはいけないミスを消すことだという。たとえば、グリーン手前にバンカーや深いラフがあるときは、トップしてもいいからショートは避け、グリーン奥が危険なときはチャックリしてもいいからオーバーしないように打つ。大きなミスを避けることがスコアをまとめるコツになる。
 
練習生になった当初は100を切ったことすらなかったがメキメキと腕を上げ、半年後には70台をマーク。3年後には研修生の全国大会で優勝し、いきなりプロテストの受験資格を得る。このときは「テストを甘く見ていた」こともあり、最終テストには進めなかったが、半年後の92年。研修会を勝ち上がって再び受験資格を得ると、今度は前回の反省を生かして最終テストも突破し、わずか4年でプロの資格を手にしたのである。

下積みを経ながらプロになって30年目に頂点に立った。53歳となる今年は、シニアの賞金王として恥じないプレーを心がけるだけという篠崎。今季は久保谷健一や横田真一、宮本勝昌など実力派のルーキーが大挙してシニアツアーに参戦してくるが、「そう簡単に彼らに負けるわけにはいきませんよ」と、迎え撃つ気満々だ。

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