抜群の飛距離を持ち、レギュラーツアーでは2勝を挙げている。しかし、シニアではレギュラーと違う考え方を持たなければならなかった。「(過剰な)バックスピンは入らない。飛距離はいらない。フェアウェイに運んで、100ヤード以内でいかに寄せワンを拾うかが大切と教わりました」。レギュラーツアーは若手の台頭もあり、パワーゲームの様相を呈しているが、シニアツアーはコースセッティングがそこまでシビアではないため、精度の方が重視される。
「バックスピン量を減らす技術はないので、奥から戻します(笑)」とスピン量を減らすことはできていないが、狭いホールでは2番アイアンを使用してフェアウェイキープを心掛けている。キャディバッグには46度、50度、56度、60度の4本のウェッジをイン。100ヤード以内の精度はクラブで補っている。「56度はフルショットで115ヤード。ライン出しをしたらちょうど100ヤードです。60度は110ヤード飛ぶので、奥から戻すときに最適です。アプローチも60度は難しいので、56度で易しく寄せられます」とシニア仕様のセッティングも奏功した。
「優勝したばっかりで今後の目標はまだないのが本音です」と、自身でも早いと感じるシニア初優勝。51歳になっても平均飛距離290ヤードを超す兼本。“シニアの戦い方”に持ち前のパワーが加われば、賞金王争いも夢ではなさそうだ。(文・小高拓)
「バックスピン量を減らす技術はないので、奥から戻します(笑)」とスピン量を減らすことはできていないが、狭いホールでは2番アイアンを使用してフェアウェイキープを心掛けている。キャディバッグには46度、50度、56度、60度の4本のウェッジをイン。100ヤード以内の精度はクラブで補っている。「56度はフルショットで115ヤード。ライン出しをしたらちょうど100ヤードです。60度は110ヤード飛ぶので、奥から戻すときに最適です。アプローチも60度は難しいので、56度で易しく寄せられます」とシニア仕様のセッティングも奏功した。
「優勝したばっかりで今後の目標はまだないのが本音です」と、自身でも早いと感じるシニア初優勝。51歳になっても平均飛距離290ヤードを超す兼本。“シニアの戦い方”に持ち前のパワーが加われば、賞金王争いも夢ではなさそうだ。(文・小高拓)