しかし、60歳という年齢の壁が真板に試練を与えた。50歳ぐらいから始まったという、いわゆる老眼でグリーンのライン読みのイメージが湧かない。「レギュラー時代から自信を持っていた」という武器に陰りが見える。また、腰痛や手首痛などに悩まされたが、最近は4年ほど前に手術を行った両ヒザの痛みがゴルフに影響を及ぼすなど、19年に賞金シードから陥落した。
「私は(所属)フリーだし、(ツアー以外の)仕事もそんなにしていないので…。あんまりいいたくないけど、いろんな面で苦しかったです」。コロナ禍でトレーニングの機会も減り、体力の衰えも感じていたが、ロードバイクのような本格的な自転車を購入。「週に3回程度、自転車トレーニングを昨年秋に始めました。長い時で50キロぐらいいきますね」。自転車トレーニングは体力強化とヒザへの負担にも役立ち復活の糸口となった。
今季は最終予選会17位の資格で全試合出場が難しい位置だったが、この優勝でフル参戦が決定。「この優勝でちょっと自信を持てました。年間3勝した16年みたいにはまだなっていないけど、ちょっと戻ってきたかな。60代で初優勝。もっと優勝したい。50代の若い選手に負けないように、まだまだがんばりたい」。賞金王という言葉には、「おこがましい」と首を横に振ったが、近い目標では60代での複数回優勝だ。
国内シニアでは60代での優勝は通算20勝を挙げている室田淳の7勝が最多。50代が元気なツアーだが、62歳の真板は室田の記録に迫る活躍を目指している。(文・小高拓)
「私は(所属)フリーだし、(ツアー以外の)仕事もそんなにしていないので…。あんまりいいたくないけど、いろんな面で苦しかったです」。コロナ禍でトレーニングの機会も減り、体力の衰えも感じていたが、ロードバイクのような本格的な自転車を購入。「週に3回程度、自転車トレーニングを昨年秋に始めました。長い時で50キロぐらいいきますね」。自転車トレーニングは体力強化とヒザへの負担にも役立ち復活の糸口となった。
今季は最終予選会17位の資格で全試合出場が難しい位置だったが、この優勝でフル参戦が決定。「この優勝でちょっと自信を持てました。年間3勝した16年みたいにはまだなっていないけど、ちょっと戻ってきたかな。60代で初優勝。もっと優勝したい。50代の若い選手に負けないように、まだまだがんばりたい」。賞金王という言葉には、「おこがましい」と首を横に振ったが、近い目標では60代での複数回優勝だ。
国内シニアでは60代での優勝は通算20勝を挙げている室田淳の7勝が最多。50代が元気なツアーだが、62歳の真板は室田の記録に迫る活躍を目指している。(文・小高拓)