<スターツシニアゴルフトーナメント 最終日◇19日◇スターツ笠間ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6932ヤード・パー72>
藤田寛之はトータル18アンダーまでスコアを伸ばしてシニアツアー初優勝。3日間1度もボギーを叩くことはなく初日からトップを守り抜き、2位以下に5打差をつける完勝だった。14年9月のレギュラーツアー「アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ」以来、8年ぶりの勝利に「うれしいです」と白い歯を見せた。
16日の藤田寛之53歳の誕生日に、芹澤信雄がサプライズ【写真】
12年に43歳でレギュラーツアー賞金王に輝いたショットメーカーも、ここ2、3年はショットの不調に苦しみ、昨シーズンはついに23季連続で守ってきたシードを失った。「左へミスする残像が消えない。アイアンは右へ飛ぶのに、ドライバーは左へいく」。それを排除しようと努めているが、今年に入っても復調のきっかけをつかめず、レギュラーツアーでは9試合に出場して予選落ち5回。「何をすればいいのか」糸口さえつかめずにいた。
50歳を超えて年齢とも戦いながら苦しむ藤田に、本来のショットの感覚を呼び覚ましたのは師匠の芹澤信雄だった。ともに出場した今大会の会場で、実に3カ月ぶりに直接レッスン。「芹澤さんに見てもらうと不思議な現象が起きるんです。スイングをどうこうよりもボールが変化する。マジックですよ」。狙ったところにボールが飛ぶようになり、久しぶりに戦える状態が整った。
いくら練習でできても、試合になるとなかなか上手くいかないのはよくある話。そんな心配も杞憂に終わった。初日にいきなり8アンダー・首位タイ発進。パー72での「64」は、本人も「最近は記憶にない」ほど。ラウンド後には「一生このショットでいきたいくらい」とまで藤田は言った。
藤田寛之はトータル18アンダーまでスコアを伸ばしてシニアツアー初優勝。3日間1度もボギーを叩くことはなく初日からトップを守り抜き、2位以下に5打差をつける完勝だった。14年9月のレギュラーツアー「アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ」以来、8年ぶりの勝利に「うれしいです」と白い歯を見せた。
16日の藤田寛之53歳の誕生日に、芹澤信雄がサプライズ【写真】
12年に43歳でレギュラーツアー賞金王に輝いたショットメーカーも、ここ2、3年はショットの不調に苦しみ、昨シーズンはついに23季連続で守ってきたシードを失った。「左へミスする残像が消えない。アイアンは右へ飛ぶのに、ドライバーは左へいく」。それを排除しようと努めているが、今年に入っても復調のきっかけをつかめず、レギュラーツアーでは9試合に出場して予選落ち5回。「何をすればいいのか」糸口さえつかめずにいた。
50歳を超えて年齢とも戦いながら苦しむ藤田に、本来のショットの感覚を呼び覚ましたのは師匠の芹澤信雄だった。ともに出場した今大会の会場で、実に3カ月ぶりに直接レッスン。「芹澤さんに見てもらうと不思議な現象が起きるんです。スイングをどうこうよりもボールが変化する。マジックですよ」。狙ったところにボールが飛ぶようになり、久しぶりに戦える状態が整った。
いくら練習でできても、試合になるとなかなか上手くいかないのはよくある話。そんな心配も杞憂に終わった。初日にいきなり8アンダー・首位タイ発進。パー72での「64」は、本人も「最近は記憶にない」ほど。ラウンド後には「一生このショットでいきたいくらい」とまで藤田は言った。