<ファンケルクラシック 初日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>
昨年大会では「77」、「76」、「73」と3日間ともオーバーパーでトータル10オーバー・71位タイに沈んだ細川和彦が、今年はロケットスタートを決めた。1番パー4でおはようバーディを奪うと、11番からの4連続を含む7バーディ・ボギーフリーの「65」で、後続に3打差をつけて単独首位で滑り出した。
昨年大会は71位 細川和彦が次男との再タッグで『65』のリベンジスタート!
息子とのタッグで首位発進! 細川和彦が昨年のリベンジへ絶好のスタートを切った。
配信日時:2023年8月18日 08時18分
<ファンケルクラシック 初日◇18日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>
昨年大会では「77」、「76」、「73」と3日間ともオーバーパーでトータル10オーバー・71位タイに沈んだ細川和彦が、今年はロケットスタートを決めた。1番パー4でおはようバーディを奪うと、11番からの4連続を含む7バーディ・ボギーフリーの「65」で、後続に3打差をつけて単独首位で滑り出した。
「アイアンが良かった」と本人がいうように、出だしの1番では8番アイアンでいきなり1メートルにつけると、11番パー4ではあわやイーグルというショットをみせて楽々バーディ。続く12番、13番、14番といずれも1メートルにつけ、4連続バーディで一気にリーダーボードを駆け上がった。
シニアツアーは約2カ月間空いて今季4試合目となる。「特に何も変えてない」という細川だが、初日はアマチュアの水上晃男、横田真一とまだ風も弱かったアウトの1組目でスタート。同伴競技者とのリズムも合った。
「水上さんはドライバーが上手い。ドライバーでラインを出したり、ボールを上げたり。アマチュアでもよく振る(マン振りする)人とかいるけど、そういうのが一切ない。水上さんのリズムを見ていて、ドライバーもアイアンも良くなった。リズム感が勉強になりました」と振り返る。アマチュアに負けてたまるかと力むのではなく、アマチュアから学んで好ラウンドにつなげた。
ちなみに水上は、プロたちから「プロいじめ」と称されるトップアマチュアで、あの尾崎直道に「何でプロにならなかったんだ?」と言わしめる腕前。昨年大会はトータル3アンダー・11位タイで終え、細川を含め多くのプロより上位で終えている。
細川が恥ずかしいプレーをできない理由はほかにもある。昨年に引き続き、次男の和秋さんがキャディを務めているのだ。「去年は9番パー5で2オンを狙って池に入れたり、18番パー5でもセカンドを狙ってOBを打ったり、すごくもったいないミスが多かった。今年も息子がキャディをやっていて、今年はそういうもったいないミスをやめようと思った」。
その言葉の通り、最終18番では「最初から刻むつもりでした」と、ティショットを左の斜面に打ち込むも、セカンドでフェアウェイに戻し、残り155ヤードの左足下がりからの3打目を9番アイアンで1.5メートルにつけてバーディ締め。最後まで集中力を切らさずにボギーフリーのラウンドを走り抜けた。
現在、和秋さんは大学2年生で、将来はトレーナーを目指して勉強中。昨年からゴルフを始め、細川の指導もあって1年ちょっとでベストスコア「81」にまで上達した。昨年は「270~280ヤード」というドライバーの飛距離に関しても、「トラックマンで300ヤード行っている。もう飛距離は勝てない」と父は舌を巻く。
これに取材陣が「すごいですねー」と反応すると、「俺はゴルフを始めて1年後にアンダーパーで回ってたからね(笑)。15歳でゴルフを始めて、高校・大学7年間でプロになって9年目にシード選手だから」と父はドヤ顔で笑う。やはり、レギュラーツアー通算8勝を挙げ、かつて米ツアーにも挑戦した52歳の才能と努力もすごかった。
昨年大会では、最終日に会場に駆けつけた息子の前で鈴木亨が優勝を飾った。残り2日間は「楽しんでやりたい。子供にもいいところをみせたいし、一緒に優勝争いをしたいし、楽しみたいですね」と笑顔がこぼれる。そして、「去年のリベンジを今年はしたいな」とひと言。和秋さんと優勝カップを掲げて真のリベンジを完遂させたい。(文・下村耕平)
記事に関連するリーダーボード
関連記事
ファンケルクラシック
ファンケルクラシックのニュース
- 「アゲインストに強い」宮本勝昌は飛んで曲がらない新ドライバーでシニア初V【勝者のギア】
- 宮本勝昌、シニア初Vで賞金ランク首位浮上! 次なる目標はアメリカ「チャンピオンズツアー」
- 細川和彦が息子と戦った特別な夏休み 賞金720万円のお小遣いの額は?
- 宮本勝昌は父の前でシニア初優勝 目を潤ませ「ちょっとは親孝行できたかな」
- 「2位で頑張ろうと思って…」斉藤裕子が5打差逆転V! 次週の海外メジャーに弾み
PGAシニアツアー 週間アクセスランキング
ツアー別に見る
全ツアーTOP | JLPGA (国内女子) |
JGTO (国内男子) | LPGA (米国女子) |
PGA (米国男子) | DP World (欧州男子) |
Asian | LIV GOLF |
ステップアップ | ネクストヒロイン |
PGAシニア | ABEMA |
アマチュア・他 | LADY GO CUP |