<大会初日>
深堀、平塚、宮本が首位に並び、大混戦の予感!?
清水洋一がアルバトロスを達成!
開催時期は変わっても、盛り上がりMAX! ファンケルクラシック2024開催レポート
10月18~20日に開催されたファンケルクラシック。6年ぶりにプロ野球・読売巨人軍前監督である原辰徳氏も参戦し、3日間で11,656人と昨年(9,036人)を大きく上回るギャラリーが来場した。例年の8月開催から10月開催へと変わったが、開催コースは例年通りの裾野カンツリー俱楽部で、例年通りに大いに盛り上がる大会となった。その熱戦を振り返ってみよう!
配信日時:2024年10月25日 03時00分
<大会初日>
深堀、平塚、宮本が首位に並び、大混戦の予感!?
清水洋一がアルバトロスを達成!
シニアの元気が日本の元気!!をスローガンに掲げるファンケルクラシックが、10月18~20日に開催された。大会初日昨年覇者の宮本勝昌、深堀圭一郎、平塚哲二が6アンダー・首位発進を決めた。
平塚も7バーディ1ボギーのラウンドを振り返って「ドライバーが曲がったのが1,2回程度でまぁまぁでしたし、あとはパットが入ってくれました」とほぼ思い通りのラウンドで満足そうな様子。
深堀はボギーフリー(6バーディ)のラウンド。「色々とまだ問題はありますけど、良かったですね。基本的には嫌なパットも入ったし、明日以降も伸ばし合いになると思うので楽しくやりたいと思います」とコメント。
大会連覇を狙う宮本もボギーフリー。「スコアは100点ですが、内容は良くない。結果が良ければすべて良しではあるんですが、一日は良くてもそれが続かないのは良くないので、しっかり修正して、明日には良い状態でプレー出来るようにしたいと思います」と気を引き締めていた。
なお、清水洋一が10番PAR5の2打目をカップインし、アルバトロスを達成。「人生初よ、アルバトロスなんて! (2打目は)右のフェアウェイからエッジまで230ヤード、 ピンまで256ヤード でした。風はフォローでしたが、ピンは奥めだし、スプーンで乗ればいいかなと打ったんですが、思っているより右に出て、打った瞬間『あれっ』て言っちゃいました。グリーンに無いからオーバーしたと思ったけど、(同伴者の)白潟(英純)がカップを覗いたら入ってた! という感じで、ほんとにびっくりしました」と喜びを語ってくれた。
<大会2日目>
宮本が単独トップに。片山が1打差2位に浮上!
朝方、濃霧のためスタート時刻が30分繰り下げで開始となった大会2日目。宮本勝昌が単独トップに浮上した。
ラウンド後「プラスに考えればこのゴルフの内容で今日3 アンダーは上出来かなと。(連覇に向けて)基本はやることは一緒ですし、優勝目指してきています。まずしっかり明日1 番のティグラウンドに良い状態でいけることと、1 ホール1 ホール丁寧にプレーしていきたいと思います」と話した。
宮本と同級生である片山晋呉が5バーディ(ノーボギー)の67で回り、トップの宮本と1打差の2位に浮上。「今日風が強いのは予報で分かっていたので、(上位がスコアを伸ばせない展開は)僕にとってはすごくチャンスだろうなと思っていました。明日は優勝しようと思ってやるだけです」と、最終日に向けての意気込みを語ってくれた。
<大会最終日>
地元・宮本が自身初の大会2連覇を達成!
原辰徳氏は75位タイ
大会最終日はあいにくの雨。気温も10°前後で、北寄りの風が吹くコンディションの中、宮本勝昌が5バーディ1ボギーの68で回り、3日間トータル13アンダー、2位に4打差をつけて大会連覇を達成した。レギュラーツアーで国内メジャー5勝を含む12勝を記録している宮本だが、大会連覇は初のことだった。
「今までの優勝の中で一番苦しかったですね。相手は(片山)晋呉だけじゃないですけど、レギュラー時代に晋呉と最終組で優勝争いした時にほぼほぼ完敗なので、初めて勝ったかなと思っています。(2連覇した実感がまだないが)来年この大会に来た時に自分がどういう気持ちになっているか楽しみです」と喜びの会見となった。
そんな宮本のプレーに対し、2位に終わった片山晋呉も「ボクは悪くはないけど、普通のゴルフ。(宮本は)いいゴルフでしたよ」と勝者を称えた。
なお、毎日多くのギャラリーを引き連れた原辰徳氏は3日間トータル27オーバーで75位タイ。「プロアマ入れると4 日間、完走できて、いい経験ができました。課題が見つかると同時に自信がついたところもあり、良かったと思います。」と、満足げな様子で語り、「ファンケルクラシックは、僕にとっても特別な大会なので、そこがコンディションがしっかり元気であるならば、是非出場したいと思っています。ただ自分から率先してというのはね(笑)少しでも社会貢献的な中で出来ることがあるならば考えていきたいと思います」と、来年の出場も匂わせてくれた。
<女子シニアエキシビションマッチ>
福嶋晃子が初出場で大盛り上がり!
優勝は妹・浩子で賞金100万円をゲット!
昨年から実施されている女子シニアプロ6人によるエキシビションマッチ(10月19、20日)も福嶋晃子が初出場したこともあり、盛り上がりを見せた。
福嶋晃子の他、昨年優勝の斉藤裕子、表純子、酒井千絵、西川みさと、福嶋浩子の6人がしのぎを削ったが、2日間トータルイーブンパーでラウンドした福嶋浩子が優勝し、賞金100万円をゲット。
「(男子の)シニアツアーと(女子の)レジェンズツアーというのは会場の雰囲気の違いやギャラリーの数に驚きましたし、全然違うと思いました。私たち(レジェンズツアー)もこれから頑張って盛り上げなきゃとさらに思いました。多くのギャラリーの前でゴルフするのは久しぶりだったので、ほんとにたくさんの方、レギュラーの時に来てくださっていた方たちもいて、同窓会みたいで楽しくプレーできました!」と語ってくれた。
<充実のギャラリーサービス>
肌チェックコーナーでは、福嶋晃子もお試し!
ファンケルクラシックと言えば、家族みんなで楽しめるギャラリーイベントが大好評だ。特別販売コーナー、KIRINキッズパーク、肌チェックコーナー、健康チェックコーナー、プロとの写真コーナー、プロのレッスン会など賑わいをみせたが、18日には翌日の女子エキシビションマッチに参加の福嶋晃子が肌チェックコーナーに訪れた。
担当のスタッフから「お肌の状態がとても綺麗ですね」と言われたことに満足しつつ、「少しキメと潤いのスコアが下がっているので、しっかりと水分入れて保湿してあげるケアをするといいと思います」というアドバイスに対し、「どの商品がおすすめですか? これ買います。すぐ使います!」とスキンケアの重要性を改めて認識していた。
また、今年はSDGsを子供たちに広めることを目的に「廃材アート研究所」も展開。こちらは裾野市商工会・工業部会(裾野市の廃品、回収を行っている会)と大会主催の株式会社ファンケルのコラボ企画で開かれたワークショップで、ファンケルの化粧品の使用済み容器と裾野市で収集された廃材を活用し、子供たちが自由な発想で「ボトル生物」を作り上げていた。
23回目を迎えたファンケルクラシック。地元・宮本勝昌の大会連覇で幕を閉じたが、中嶋常幸、倉本昌弘、伊澤利光、谷口徹…ら往年の名選手も熟練の技を見せてくれ、また、原辰徳氏の参戦で、より盛り上がりのある大会となった。
8月から10月開催になったことで、より一層、年間賞金王争い、海外シニアツアーのメジャー大会参加権り争いなどにも影響が大きくなった本大会。早くも来年の開催が待ち遠しい!
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