<日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権 ゴルフパートナーカップ2018 supported by アコーディアゴルフ 初日◇23日◇おおむらさきゴルフ倶楽部(グランドの部 6,626ヤード・パー72/ゴールドの部 6,326ヤード・パー72)>
6月23日(土)から2日間の日程で開催される「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権 ゴルフパートナーカップ2018 supported by アコーディアゴルフ」。グランドの部(開催年60歳以上・84名)、ゴールドの部(開催年68歳以上・52名)に分かれ、シニアプロ136名が出場。グランドの部では、室田淳と水巻善典が6アンダーで首位に並んだ。
【写真】「オレへの声援が少ない!」ギャラリーにアピールする湯原信光
好スコアをマークした水巻は、高橋勝成、友利勝良、湯原信光とのラウンド。試合後には「話しながらプレーするほうが性に合っているんですかね」と笑ったが、その雰囲気が伝わってきたのは、8番パー3。
このホールは、“応援ホール”と銘打っている同大会の名物ホール。今季、国内男子ツアー「パナソニックオープン」で、週末限定の「ザ・ギャラリーホール」として17番パー3を“スタジアム化”し、DJブースを設置して観客の声だしを引き出すことでツアーを盛り上げるという試みがなされたが、本大会でも2017年大会からDJブースを設置した“応援ホール”を設置している。
ギャラリーとの距離感はシニアの方が上。なぜなら、プレー中の選手がブースにいるMCと“掛け合い”をし、ギャラリーにも話しかけるからだ。水巻がバーディパットを打つ際には、アドレスに入りかけたところで、MCの声に反応し、一度アドレスを解いて“掛け合い”。にもかかわらず、しっかりとバーディパットを沈めて、大歓声に応えた。
「我々がしゃべりかける…、ギャラリーの方々が喜ぶ…、ギャラリーから声が出るようになる…、という好循環になる。真剣にやっていますが、もっと楽しくやらないとお客さんは来てくれない。今日は悪天候の予報で、途中も雨が降ってきているなかでもプレーを見るため、ついてきてくれる。プレーする選手が楽しい雰囲気を出せれば、見るほうは“ラク”になりますよ」と水巻。
おちゃらけたギャラリーサービスを見せる場面もあれば、「最終ホールは(自分が)5アンダーにいて、ボードを見たら、室田さんが6アンダーでホールアウトしていたので、集中しましたよ」と、2打目をピンそば50cmにつけて、タップインでのバーディ締め。ここでも“ナイスバーディ”の声を引き出した。
8番のDJブースで盛り上げ役を担ったのは、すし石垣、藤井かすみのプロゴルファー2人と、“ゴルフタレント”の黒田カントリークラブの3人。大会の冠となっているゴルフパートナー所属のすしを含めて、全員が2年連続2回目の参加だ。
「自分自身がツアープレーヤーですから、“プレーの邪魔にならないように”と思って、昨年1回目をやりましたが、意外にも先輩方からは『むしろ、もっと話せ!』と(笑)。年の功というか、ギャラリーの方々を楽しませる意識を心得ていらっしゃるな、と。選手によっては話しかけ方を変えたりしますが、応援というより、“ヤジ”を飛ばすこともあります。その部分を楽しんでもらえれば。僕も先輩方の“しゃべり”に負けないように、突っ込みたいと思います」(すし石垣)
“応援ホール”以外にも、1番ティグラウンドには、“プロゴルファーを撮影しよう”という看板が…。近くのテントをのぞくと、ゴルフカメラマンが使う望遠レンズを装着したカメラが設置され、カメラマンになった気分で、プロゴルファーのドライバースイングを撮影するギャラリーがいた。ドライビングレンジでは最新クラブを取りそろえた“大試打会”を開催。アプローチ練習場では芝から打って試す“ウェッジフィッティング”。ゴルフをしない家族向けには、未使用ホールを利用して、“芝生で遊べる”スペースも用意されていた。
ツアー観戦と遊び場の融合について、特別協賛となっているゴルフパートナーの広報担当に話を聞くと、「昨年の“応援ホール”の反響は多かったです。今までやったことがないことをやろう!というのがコンセプトです。ゴルフと一般の方との溝を埋めるのが一番のポイント。企画の発想は何でもいいんです。昨年は千葉県での開催でしたが、千葉といえば…、落花生。落花生とゴルフをつなげるには?と考えたときに、“落花生飛ばしドラコン”なんてどう?という意見も。ティグラウンドに立って、真剣に落花生を飛ばす。これは結局、実現しませんでしたが、より多く報道してもらうためにも、『ゴルフ×○○』の○○の部分は、ゴルフからかけ離れたもののほうがいい。我々が大会に携わり、集客に努力しながら6年目を迎えますが、2日間で1万人を目指しています」と、コンセプトが明確だ。
入場無料で1日遊べるイベントを続け、6年目での最高動員は2日間で9000人。今年は初日で6090人のギャラリーが訪れているため、目標の1万人に届く勢い。“ゴルフ場は楽しい”ということが伝わっていけば、ゴルフ観戦の裾野は広がっていくだろう。
6月23日(土)から2日間の日程で開催される「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権 ゴルフパートナーカップ2018 supported by アコーディアゴルフ」。グランドの部(開催年60歳以上・84名)、ゴールドの部(開催年68歳以上・52名)に分かれ、シニアプロ136名が出場。グランドの部では、室田淳と水巻善典が6アンダーで首位に並んだ。
【写真】「オレへの声援が少ない!」ギャラリーにアピールする湯原信光
好スコアをマークした水巻は、高橋勝成、友利勝良、湯原信光とのラウンド。試合後には「話しながらプレーするほうが性に合っているんですかね」と笑ったが、その雰囲気が伝わってきたのは、8番パー3。
このホールは、“応援ホール”と銘打っている同大会の名物ホール。今季、国内男子ツアー「パナソニックオープン」で、週末限定の「ザ・ギャラリーホール」として17番パー3を“スタジアム化”し、DJブースを設置して観客の声だしを引き出すことでツアーを盛り上げるという試みがなされたが、本大会でも2017年大会からDJブースを設置した“応援ホール”を設置している。
ギャラリーとの距離感はシニアの方が上。なぜなら、プレー中の選手がブースにいるMCと“掛け合い”をし、ギャラリーにも話しかけるからだ。水巻がバーディパットを打つ際には、アドレスに入りかけたところで、MCの声に反応し、一度アドレスを解いて“掛け合い”。にもかかわらず、しっかりとバーディパットを沈めて、大歓声に応えた。
「我々がしゃべりかける…、ギャラリーの方々が喜ぶ…、ギャラリーから声が出るようになる…、という好循環になる。真剣にやっていますが、もっと楽しくやらないとお客さんは来てくれない。今日は悪天候の予報で、途中も雨が降ってきているなかでもプレーを見るため、ついてきてくれる。プレーする選手が楽しい雰囲気を出せれば、見るほうは“ラク”になりますよ」と水巻。
おちゃらけたギャラリーサービスを見せる場面もあれば、「最終ホールは(自分が)5アンダーにいて、ボードを見たら、室田さんが6アンダーでホールアウトしていたので、集中しましたよ」と、2打目をピンそば50cmにつけて、タップインでのバーディ締め。ここでも“ナイスバーディ”の声を引き出した。
8番のDJブースで盛り上げ役を担ったのは、すし石垣、藤井かすみのプロゴルファー2人と、“ゴルフタレント”の黒田カントリークラブの3人。大会の冠となっているゴルフパートナー所属のすしを含めて、全員が2年連続2回目の参加だ。
「自分自身がツアープレーヤーですから、“プレーの邪魔にならないように”と思って、昨年1回目をやりましたが、意外にも先輩方からは『むしろ、もっと話せ!』と(笑)。年の功というか、ギャラリーの方々を楽しませる意識を心得ていらっしゃるな、と。選手によっては話しかけ方を変えたりしますが、応援というより、“ヤジ”を飛ばすこともあります。その部分を楽しんでもらえれば。僕も先輩方の“しゃべり”に負けないように、突っ込みたいと思います」(すし石垣)
“応援ホール”以外にも、1番ティグラウンドには、“プロゴルファーを撮影しよう”という看板が…。近くのテントをのぞくと、ゴルフカメラマンが使う望遠レンズを装着したカメラが設置され、カメラマンになった気分で、プロゴルファーのドライバースイングを撮影するギャラリーがいた。ドライビングレンジでは最新クラブを取りそろえた“大試打会”を開催。アプローチ練習場では芝から打って試す“ウェッジフィッティング”。ゴルフをしない家族向けには、未使用ホールを利用して、“芝生で遊べる”スペースも用意されていた。
ツアー観戦と遊び場の融合について、特別協賛となっているゴルフパートナーの広報担当に話を聞くと、「昨年の“応援ホール”の反響は多かったです。今までやったことがないことをやろう!というのがコンセプトです。ゴルフと一般の方との溝を埋めるのが一番のポイント。企画の発想は何でもいいんです。昨年は千葉県での開催でしたが、千葉といえば…、落花生。落花生とゴルフをつなげるには?と考えたときに、“落花生飛ばしドラコン”なんてどう?という意見も。ティグラウンドに立って、真剣に落花生を飛ばす。これは結局、実現しませんでしたが、より多く報道してもらうためにも、『ゴルフ×○○』の○○の部分は、ゴルフからかけ離れたもののほうがいい。我々が大会に携わり、集客に努力しながら6年目を迎えますが、2日間で1万人を目指しています」と、コンセプトが明確だ。
入場無料で1日遊べるイベントを続け、6年目での最高動員は2日間で9000人。今年は初日で6090人のギャラリーが訪れているため、目標の1万人に届く勢い。“ゴルフ場は楽しい”ということが伝わっていけば、ゴルフ観戦の裾野は広がっていくだろう。