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「アゲインストに強い」宮本勝昌は飛んで曲がらない新ドライバーでシニア初V【勝者のギア】

シニアツアー初優勝を遂げた宮本勝昌のバッグの中身は?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2023年8月22日 17時19分

11月に店頭に並ぶ予定の『B2 HT』
フェースを1度オープンにしている
滑りにくいフェース面
ドライバーのシャフトはプロトタイプ
フェアウェイウッドはテーラーメイド『ステルス+』で3番と5番を使用
『ステルス+』の3番ウッド
3番ウッドのフェース面
フェアウェイウッドのシャフトは『Tour AD CQ』を使用
ティショットでも使うアイアン型ユーティリティ、HONMA『TW-UT』
3番ユーティリティのフェース面
アイアンはブリヂストンゴルフ『221CB』
7番アイアンのフェース面
アイアン、ウェッジのシャフトは『N.S.PRO MODUS3 TOUR 125X』
ウェッジのロフトバリエーションは52度と58度
ブリヂストンゴルフ『B-Limited BRM フルミルド』の58度
1 / 15
11月に店頭に並ぶ予定の『B2 HT』 (撮影:ALBA)

<ファンケルクラシック 最終日◇20日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6993ヤード・パー72>
 
地元・静岡で行われた「ファンケルクラシック」でシニアツアー初優勝を挙げた宮本勝昌。大会を通して狭いホールもドライバーを持ってフェアウェイをキープし、最終日は「パッティングがよく決まった」と5メートル前後のミドルパットをことごとく沈めて8バーディを奪った。そんな宮本のバッグの中身を見てみよう。

「飛ぶし曲がらない…」。大会2日目に宮本と一緒に回った藤田寛之が目を丸くする。宮本は7月下旬の「日本プロゴルフ選手権」からブリヂストンゴルフのニュードライバー『B2 HT』(11月発売予定)を使用している。「スピン量が抑えられているので、ボールが強くなって少し飛ぶ気がします。僕はスピンが多いタイプなので、アゲインストはあまり得意じゃなかった。アゲインストでも極端な飛距離ロスがなくなりました」。
 
レギュラーツアーのシードを持つ宮本は、昨年からシニアツアーと掛け持ち。今年で51歳になるが、レギュラーでのドライビングディスタンスは現在280ヤードを超えており、ツアー全体で80位につけている。「レギュラーでは飛んでいるなと思っていても、全然順位が上に行かないんですけど、シニアに来るとやっぱり飛んでいるなと感じます」。
 
最終日、9番と18番の2つのパー5では、安定したドライバーでフェアウェイに運び、どちらもアイアンで2オンを狙っている。レイアップを選択する選手やフェアウェイウッドで狙う選手もいる中で、宮本の飛距離のアドバンテージは大きい。

36インチの中尺パターを使う

36インチの中尺パターを使う (撮影:米山聡明)

そして、速いように見えて遅かったり、遅いように見えて速かったりと、裾野CCのグリーン上のタッチに苦しむプロが多い中、最終日に8バーディを奪ったパッティングも勝利に大きく貢献した。宮本が今大会で選んだのはスコッティ・キャメロン『ファントム X 11 プロトタイプ』で、「ネックやヘッドが微妙に違うものが4、5本あって、先発ピッチャーみたいな感じで、日によって試合によって替わります」という。
 
宮本が使う『ファントム X 11』は黒ヘッドのマレット型。ヘッドの外側には『ウィング』が着いていて、緩やかなイン・トゥ・イン軌道をイメージしやすい。そして高慣性モーメントながら、ヘッドが大きすぎないため操作性が高い。米ツアーではウィル・ザラトリス(米国)も使っている。ダブルベントよりもすっきり見えるシングルベントのネックは、スコッティ・キャメロンが好む。

スコッティ・キャメロン『ファントム X 11 プロトタイプ』
ヘッドの外側には小さなウィングがついている
パターのフェース面
中尺用のグリップが入っている
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スコッティ・キャメロン『ファントム X 11 プロトタイプ』 (撮影:ALBA)

また、宮本の先発ローテーションはヘッドのタイプが替わっても、シャフトの長さは36インチで不動。中尺パターを使う理由について、「5、6年前にパターのフィーリングが悪くなったとき、最初38インチとか39インチを試したら、フィーリングが良くなった。だんだん短くなって、いまは36インチに落ち着きました。何がいいのか僕も正直わからないです」と本人はいう。2019年の「中日クラウンズ」に優勝したときもやはり中尺パターを使っていた。
 
中尺パターのメリットについて、スコッティ・キャメロンの男子ツアー担当、澤岩男氏に聞くと、「宮本プロは男子ツアーで中尺を使い始めた走りじゃないですかね。パターが全体的に重くなるのでヘッドの挙動が安定して、手元が悪さしにくくなります」と教えてくれた。宮本のほかに今平周吾らも中尺パターを使っている。
 
優勝会見では米国シニアツアー挑戦を明かした宮本。今年は海外シニアメジャー「全米プロシニア」に出場して10位に入ったことも自信につながっている。飛んで曲がらないドライバーと、ミドルパットを高確率で決めるパッティングがあれば、13年に全米プロシニアを制した井戸木鴻樹に続く、海外シニアメジャー制覇があるかもしれない。

【宮本勝昌の優勝クラブセッティング】
1W:ブリヂストンゴルフ B2 HT プロトタイプ(9.5度/Tour AD PROTO X、44.25インチ)
3W:テーラーメイド ステルス+(15度/Tour AD CQ-7X)
5W:テーラーメイド ステルス+(19度/Tour AD CQ-8X)
3U:HONMA TW-UT(N.S.PRO MODUS3 TOUR125 X)
4I~PW:ブリヂストンゴルフ 221CB(N.S.PRO MODUS3 TOUR125 X)
52,58度:ブリヂストンゴルフ B-Limited BRM フルミルド(N.S.PRO MODUS3 TOUR125 X)
PT:スコッティ・キャメロン ファントム X 11 プロトタイプ
BALL:TOUR B X Just-in Alignment

ボールは『TOUR B X Just-in Alignment』
ボールは『TOUR B X Just-in Alignment』
ボールは『TOUR B X Just-in Alignment』
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ボールは『TOUR B X Just-in Alignment』 (撮影:ALBA)
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