27日、タイのレガシーゴルフクラブ(バンコク)にて、タイシニアPGAツアーの開幕戦「サンワード・シニア・チャンピオンシップ セキワ カップ2025」の2日目が開催。平塚哲二が5アンダーの好スコアを出して、トータル8アンダー・2位に順位を上げた。
前半パターが全然入らなかったため、ラウンド中にストロークを修正。ベテランらしく不調を脱するテクニックを見せつけた。
「パターが前半全然入らなかったので、打ち方を変えました。球がつかまり過ぎていたので、ハンドアップに構えてボールの近くに立って構えるようにしました。あとは傾斜でなく芝目を重視して打ったら、入るようになりましたね」
ハンドアップにして構えれば、スクエアにヘッドを出しやすくなるというもの。百戦錬磨のベテランは引き出しの多さが豊富だ。
翌日の目標は聞くと、ちょっと苦い顔を見せていた。
「トップのサマヌーン・スリロットプロは一緒に回ったけど、今日だけで11アンダーでやばいでしょう。右足をケガしているのに、トータルで18アンダー……。パットフォームもオープンスタンスでフェースを開いて打つという独特なものです。もうわけが分からないくらい強い(笑)」
今日のラウンドでは、スイングの手元の力感を抜くことを重視してラウンドしていた。「手元の力感が入るのが、クセで手首を返してしまう。それならば、ケガもしやすいので、力感を抜いてスイングすることをこころがけました。それが今年の課題ですね」。
明日はいぶし銀のゴルフで、なんとか首位に食らいつく覚悟だ。(文・加藤雄一郎)