<KURE Lady Go Cup 事前情報◇25日>
有村智恵、原江里菜が発起人となり昨年行われたペアマッチの「Lady Go Cup」。30歳以上の女子プロゴルファーによるワンデートーナメントとして開催された。優勝賞金556万円は変わらないが、今年は出場人数が18名9組から24名12組となり、9ホール決戦から18ホール決戦と規模が拡大して26日に開幕。イボミとキムハヌル組も出場予定で注目を集めるが、今大会の優勝候補と目されているのが成田美寿々&工藤遥加組だ。
ツアー通算13勝の成田は、今季ツアーは一時休養中。「ぎっくり腰をやってしまって最近あまりゴルフができていないんです」と本調子ではないが、「この人はちゃんとやっていますから」と話すのは相棒の工藤のことである。
今季の工藤は下部のステップ・アップツアー開幕戦では優勝争いに加わりながら10位タイ。その後は2位、5位と好調をキープ。今季レギュラーツアー初出場となった先週の「フジサンケイレディスクラシック」は18位タイに入っている。
ただ納得のいく3日間ではなかった。難しいコンディションとなった最終日、工藤は順調にスコアを伸ばしていた。トップ10入りを狙える位置で迎えた17番パー3でボギー、18番パー4でダブルボギーと落として悔し涙を流した。「まだ夢に出てきます」と終盤の悔しさをにじませる。「ステップ開幕戦で悔しい思いをしたあといい成績が続いています。レギュラーツアーでもこの悔しさを次のバネにします」と力強く語る。
今年11月に31歳になる工藤は、これまで2014年の賞金ランキング53位がツアーでの最高成績。昨年のQTは165位に終わった。「自分のゴルフを変える」とオフはスイングやトレーニング方法を変えた。昨年はドローボールを主体にしていたが「左右に曲がって、怖さがありました。低いスライスボールを打っていましたが、それではツアーでは戦えない」と感じて高い球を打つことを始めると、高いフェードボールに行きついた。ドローよりもスピン量が多く、コントロールしやすくなり、「コースがそんなに狭く見えなくなった。フェードにしてだいぶ変わった」とオフの取り組みに手応えを感じる。
ボールのコントロールのしやすさだけでなく、曲がる怖さがなくなったことから振り抜きのよさも増した。もともと飛距離は持ち味の一つだったが、フジサンケイレディスでは、3日間のドライビングディスタンスは、263ヤードで優勝したルーキーの神谷そらや荒川怜郁らを抑えて堂々の1位になった。今後は主催者推薦などで試合に出場する予定だが、6月のリランキングで中盤戦以降の出場権を得たり、その先の結果も見据えている。
キャリアハイの結果を求める工藤は、今大会初出場。「先輩たちが引っ張って作ってくれているのですごく楽しいですし、ありがたいです。いいプレーが届けられるようにがんばりたい」。周囲からは優勝候補と言われているが、「先輩たちはそういって自分たちのプレッシャーを軽減させておいて、最後にかっさらうタイプですから(笑)」と周囲の口撃もかわす。
ペアを組む成田とはジュニア時代から切磋琢磨してきた仲。ダブルス戦の経験はあまりないが、「(ベストボールの)前半はお互いに自分のプレーをして、(オルターネートの)後半はお互いに気を使ったり、プレッシャーもかかると思いますが、けっこう自己中にやった方がいいかもしれないですね。美寿々と楽しく回りたいですね」と話す。今後に勢いをつけるためにも初タイトルを狙う。