来月に2シーズン目の開幕を控えている「LIVゴルフ」に対し、海外メジャー6勝のニック・ファルド(イングランド)がきついひと言を浴びせた。「彼らは過去の話」と、LIVに移籍した選手達を切り捨てた。
英国大手放送局『スカイスポーツ』のインタビューに答えたファルドは「無意味なツアー」とバッサリとLIVを批判。そしてそこに移籍した選手については、「ライバルツアーなんだ。会社に20年勤続して、別の会社に移ったら、もうそこには席はない」と持論を展開。「自分で進んだ道なんだ」と元のツアーへ戻ることを否定した。
「彼らは自分で決断し、つけが回ってくることも理解していたはず。(移籍によって)スポンサーを失ったりすることはわかっていて、それよりも数字(お金)を選んだ」と痛烈な皮肉を込めてLIV組の移籍について語った。
また、欧米対抗戦の「ライダーカップ」については、LIV選手の出場を否定。「彼らは去って行ったんだし、出るべきではない。(移籍した選手たちは)もう年だし、欧州チームはいい若手がチームに入るべき」とした。
ライダーカップの欧州チーム常連だったセルヒオ・ガルシア(スペイン)、リー・ウェストウッド、イアン・ポールター(ともにイングランド)らはすでに40代。LIVゴルフの成績は世界ランキングに加味されないため、今年の9月に行われる同大会への出場者を決めるランキングによる選出は、元々厳しい状況だ。
開幕前からすでに火花を散らすLIV勢と反LIV勢。今後の動向に益々注目が集まりそうだ。