「オクラホマ州のゴルフファンが素晴らしいから“タルサ大会”が実現した」。そう話すのはLIVゴルフを戦うテーラー・グーチとチャールズ・ハウエルIII（米国）。二人はともにオクラホマ州立大で戦った選手で、二人の願いが叶って今季はタルサ郊外のシダーリッジ、ここには「LIVゴルフ始まって以来」という大勢のファンが集まった。

LIVゴルフは正式な数字は発表していないが、チケットはソールドアウト。1万人以上が連日コースを訪れたという説もあれば、SNS上では2日目には「3万4842人」が来場したという話もある。

一方でテキサス州ダラスのTPCクレイグランチで開催された「AT＆Tバイロン・ネルソン」は、地元のスコッティ・シェフラー（米国）がトップでスタートした第3日の観客は「1万2492人」だったと伝えられた。SNS上では「いや、AT＆Tバイロン・ネルソンにはもっとファンがいた」などの書き込みもあり、ちょっとした論争となっている。

オクラホマ州とテキサス州は隣接する州、この2つのゴルフコースはわずか370キロ、ドライブで4時間の距離にある。AT＆Tバイロン・ネルソン最終日にはジェイソン・ディ（オーストラリア）が5年ぶりの復活優勝を遂げ、LIVゴルフではダスティン・ジョンソン（米国）がキャメロン・スミス（オーストラリア）とブランデン・グレイス（南アフリカ）とのプレーオフを制した。

数字が正確かは定かではないが、LIVゴルフの人気が定着してきていることは間違いなさそうだ。（文・武川玲子=米国在住）