2022年6月のLIVゴルフ開始以来、同リーグをコミッショナー兼会長として率いてきたグレッグ・ノーマン(オーストラリア)がついに退陣。後任には元NBAとNHLで幹部を務めた辣腕スポーツビジネスマンとして知られるスコット・オニール氏とNYタイムスやESPNなど複数の米メディアが伝えた。
今年10月にはスポーツビジネスジャーナル紙が、サウジアラビアの政府系ファウンドPIFが全面支援するLIVゴルフのコミッショナーを務めるノーマン氏が、会長から退き違うポジションに就くと報じた。ノーマンとLIVゴルフは2025年8月まで契約があるという。
LIVゴルフはこれらの報道に現在はコメントを控えているが、早ければ感謝祭の休暇が明けた来週に正式発表されるとみられている。オニール氏は2013年からNBAのフィラデルフィア・76ersのCEOを務め、その後ハリス・ブリッツァー・スポーツ&エンターテインメント、NBAフランチャイズとNHLのニュージャージー・デビルズのCEOを務めた。
直近ではロンドンを拠点とするする世界最大級の遊園地・リゾート運営会社、マーリン・エンターテイメンツ社のCEOを務めていたが、同社は27日、オニール氏が今年いっぱいでCEOを辞任することを取締役会に伝えたと発表している。
PGAツアーとPIFは2023年6月に「統合の骨組み」を電撃発表。PGAツアーとストラテジック・スポーツ・グループが立ち上げた新しい営利事業体であるPGAツアー・エンタープライズに、PIFから10億ドル以上を投入する取引について、数カ月にわたって交渉を続けてきた。2023年12月の「統合合意」を目指すとしていたが、現在もまだ合意には至っておらず両者は合意に向けての調整を続けている。タイガー・ウッズ(米国)はPIFとの合意には「まずノーマンが退くことが条件」と発言している。