今年で3年目を迎えるLIVゴルフは、個人戦の今季最終戦を終えた。ジョン・ラーム(スペイン)が今季2勝目を飾り、ポイントランキング1位で年間王者に輝いた。
昨年12月にLIVに電撃移籍。“ルーキー”となる今年はチーム「レギオンXIII」のキャプテンも務め、開幕から安定した成績を出し続けた。12試合に出場してトップ10率は100%。2度の個人戦優勝に、4度のチーム戦勝利も飾った。
年間王者を戴冠し、ビッグボーナス1800万ドル(約25億3000万円)もゲット。大活躍の一年で、どれほどの賞金を稼ぎだしたのか。
個人戦では合計1673万8154ドルを獲得。日本円にして約23億5000万円という大金を稼ぎ出した。1試合あたりの平均は約2億円だ。
これは米国男子ツアーで3位につけた松山英樹の1123万7611ドルを上回る金額。ただ、今季7勝のスコッティ・シェフラー(2922万8357ドル)、ザンダー・シャウフェレ(1835万5910ドル)には及ばないという結果になった。
ただ、LIVゴルフがPGAツアーと決定的に違うのは、4人1チームの団体戦も行われるということ。各大会でトップ3に入れば賞金が与えられる。ラームのリージョンXIIIは1400万ドルを稼ぎ出し、単純計算でいくと一人当たり350万ドル(約4億9000万円)も手にしている。
LIV選手ながら、歴代チャンピオンとしてメジャー大会にも出場。「全米プロ」は予選落ち、「全米オープン」は足のケガによって欠場となったが、タイトル防衛を目指した「マスターズ」は45位で5万7200ドル、「全英オープン」は7位で45万1833ドルを獲得した。
これらをすべて合計すると3874万7187ドル、日本円にして約54億円という金額になる。マスターズを含む4勝を飾った22-23年シーズンのラームの獲得賞金は、1652万2608ドルでツアー2位だった。
「目標は達成したよ。でも期待以上とは言えないね。だってグリーンブライアーとマヤコバとか、ほかに優勝できるチャンスがいくつかあったから。でも間違いなく、僕の期待には応えてくれたよ」。サイズが合わないチャンピオンリングを小指にはめながら、ラームは感慨深げに振り返った。
今週は「チーム選手権」が開催。ラームはどれだけのボーナスを上積みするか?
【ラームの各大会の獲得賞金額】(個人戦、団体戦チーム合計)※通貨はドル
■LIV各大会
1 3位タイ=1,250,000、1位=3,000,000
2 8位=525,000、5位=0
3 5位=800,000、5位=0
4 8位タイ=396,071、13位=0
5 4位タイ=833,333、1位=3,000,000
6 3位タイ=920,000、5位=0
7 10位タイ=371,250、5位=0
8 欠場
9 3位タイ=1,000,000、1位=3,000,000
10 10位タイ=392,500、10位=0
11 1位=4,000,000、1位=3,000,000
12 2位=2,250,000、3位=500,000
13 1位=4,000,000、2位=1,500,000
■LIV年間王者ボーナス
18,000,000
■メジャー4大会
マスターズ 45位タイ=57,200
全米プロ 予選落ち=0
全米オープン 欠場=0
全英オープン 7位タイ=451,833