10日、LIVゴルフが今季最終のチーム戦を、米フロリダ州マイアミの“トランプ・ナショナルGC ドラル”に開催地を変更すると発表した。同コースでの最終戦は2年連続となる。
本来は、レギュラーシーズン最終戦「LIVゴルフ第13戦」を10月20日〜22日、トランプ元米大統領が所有する“ドラル”で開催し、賞金総額5000万ドル(約72億円)をかけた「LIVゴルフチーム選手権」を、11月3日〜5日の日程で、サウジアラビアのジェッダにあるロイヤル・グリーンズGCで開催する予定だった。しかし、ジェッダではドラルで開催予定だったレギュラーシーズン最終戦を開催、つまり開催地を入れ変えることになったのだ。
「ドラルのブルーモンスターでチーム選手権が開催されることにとても興奮している」とLIVゴルフのCEO、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)はコメントを発表。「今季はチーム戦がゴルフにとってどれほどファンが楽しめるものか大きな成果があがった」とした。
ジェッダで開催されるレギュラーシーズン最終戦では、個人戦のシーズン覇者が決定。ジェッダ大会終了後、チームランキングのトップ4チームは最終戦の第1ラウンドを不戦勝で勝ち進むことができる。が開催までわずか3カ月となって急な変更となったその理由は……
初年の2022年シーズン、8大会開催されたLIVゴルフのなかで、もっともファンが集まり大成功に終わった大会がマイアミでの「LIVゴルフチーム選手権」だった。一方、昨年サウジアラビアで開催された大会では、ギャラリーも少なくTV放映の時間帯も悪かったことから視聴が低迷した。
LIVゴルフはサウジアラビアの政府系ファウンド、PIFがバックアップするリーグ。つまりサウジアラビ大会は本家本元と言えるのだが、米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとの統合が予定されているPIFにとって、LIVゴルフが単体で人気を集めるのは重要課題。その結果今季もマイアミでの開催がLIVゴルフにとって最適という判断だったのだろうと米メディアは指摘している。(文・武川玲子=米国在住)