2023年チーム王者を決める「LIVゴルフチーム選手権」の開幕前日となる19日、会場の米フロリダ州マイアミのトランプ・ナショナルGCドラルでLIVゴルフのCEOを務めるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)が、ついにその口を開いた。
同会場はノーマン自身が1990年、93年、96年に勝利を挙げたコース。公式会見には登場しなかったが、集まった数名の記者たちと懇談したという。米ゴルフウィーク誌などのメディアが伝えた。
6月にPGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとLIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファンド、PIFとの統合が発表されて以来、ノーマンが公に話すのはこれが初めて。電撃発表にはLIVゴルフのCEOであるノーマンは“蚊帳の外”に置かれて、一切表舞台には登場せず。統合そのものもギリギリまで知らされていなかったのでは、という憶測も飛び交い、『ノーマンはCEOから外される』という見方が大勢を占めた。
「この時期に自分がCEOの座にいることを、私は分かっていた」と失脚しないことに確信を得ていたという。「私がこれまでやってきたことは、ゴルフ界にとってプラスなことばかり。だから恐れることは何もない」と話すと、「このビジネスモデルは成功している」と続けた。
さらに「これまで以上に多くの投資家がビジネスに加わりたがっている」と話す。来季以降、LIVゴルフのさらなる発展に自信をのぞかせた。
一方でノーマンはPGAツアー、DPワールドツアーとPIFとの統合問題には関わっていないことも明確にした。
2024年はフルスケジュールでLIVゴルフが開催されることも確定しているとし、「ここまでやってきたことをとても誇りに思う」と変わらず自信たっぷりに話した。(文・武川玲子=米国在住)